周りと比べすぎ?
周りと比べ過ぎていませんか?
会社という集団には様々な個性が集まっています。
人は比べてしまう生き物。それをバネに頑張れることももちろんあるでしょう。
ただし、必要以上に比べてしまい、相手を凄く高く見て、自分を低く見ていませんか?
違いは個性。強みは人それぞれ違うから良いはずです。
自身の強みが分からないと「比べすぎる」傾向も強くなります。
完璧主義は理想が高いゆえに自身のできないところばかりを見て特にその傾向が強いのです。
誰しも目立つ目立たないの違いはあるが、強みを持っています。
しかし、強みは自分の当たり前の中にあるため、それが自分自身で気づきにくいのです。

映画化・アニメ化もされた人気漫画「宇宙兄弟」に以下のようなセリフがあります。
「グーみたいな奴がいて チョキみたいな奴もいて パーみたいな奴もいる
誰が一番強いか答えを知ってる奴はいるか?」
「チョキはグーに負けるから最弱で使えない手だ!」
じゃんけんでそんなことを言っている人がいたらどう思いますか?
おそらく、何言ってんの?と思うのではないでしょうか。
しかし、同じようなことを我々は会社の日常で平気で言っていませんか?
例えば、誰かのほんの一面だけで「あの人はこうだ」と決めつけたり、一つのネガティブな要素をすべてのように判断することは決して珍しくないことです。
「チョキ」は確かに「グー」には勝てませんが、「パー」には負けることがないように、人も必ず悪いところといいところを持ち合わせています。

「仕事ができない」に関連するワードをインターネットで検索すると、膨大な量のサイトや記事がヒットします。
そう、仕事ができなくて悩んでいるのはあなただけではないのです。
あなたの周り、いいえ、日本中の働く人達が仕事で少なからず悩みを抱えているのです。
中には、バリバリ仕事ができて管理職についている人が、「オレはどうしてもこれだけはできないんだ…」という悩みを持つ人もいるでしょう。
同僚や後輩社員はスマートに仕事をこなし、上司や先輩社員からも信頼され、昇格を果たしている人もいる。
しかし、そんな人たちこそ、実はあなたよりも深い悩みや不安を抱えていることもあるのです。
有能な人物ほど、自分を過小評価してしまう傾向にあり、多くの場合「自分は仕事ができない」と” 思い込んでいるだけ ” かもしれません。
また、この思い込みは、さまざまなマイナス要素を生み出してしまいます。

自分の主観的評価を、
他人も同じ評価と思ってしまう。
01/05
「自分は仕事ができないし、周りからもそう思われている。」自分の考えていることは、他人も同じことを考えていると思ってしまい、客観的に自分がどう評価されているのかを冷静に判断することができなくなります。

周りの目が気になり、
やりたいことに挑戦できない。
02/05
新しいことや、やりたいことに挑戦しようとした時に、「どうせ自分が何かを始めても、誰も興味を持たないし、協力もしてくれないだろう」このように考えてしまうことで、自分がやりたいことを、始める前から挫折してしまいます。

ネガティブ思考により、
やる気が出ない。
03/05
何かを発案したりプレゼンする場合には「どうせ自分が何かを発しても、誰も聞き入れてくれないだろう」と考えたり、仕事を依頼されて引き受けた際には、「間違えて迷惑をかけてしまったらどうしよう」と、やる気が出なくなります。

仕事のクオリティが
低下する。
04/05
「自分が一生懸命仕事をしても誰も評価してくれないだろう」「自分のミスで大事なプロジェクトに迷惑をかけたらどうしよう」など、積極的に仕事に打ち込めない状態になることで、結果として仕事の質が落ちてしまいます。

他人と接点を持つのが
怖くなる。
05/05
「自分は嫌われているのではないか」「自分がいることで雰囲気が悪くなっているのではないか」と考えることで、他人が怖くなり、接触を避けるようになります。
これらは単なる「思い込み」が引き起こしているケースが非常に多いのです。
上司や先輩社員に強く叱責されることもあるかもしれませんが、
それは自分の自信のなさが相手に伝わっているからであり、実はあなたを評価しているということは往々にしてあるのです。
札幌市出身の元プロ野球選手の例
ここで一つ、優秀な人物が「仕事ができない」と思い込み、よくない結果を招いてしまったケースをご紹介します。
日常とは少し違う世界ですが、わかりやすいように実在したプロ野球選手を例にご紹介します。
Tさんは、札幌有数の進学校からプロ野球のドラフト会議で1位指名されました。
東大に受かるよりも難しいと言われる、プロ野球のドラフト会議にかかり、しかも1位指名という最も高い評価を得ての入団ですから、能力が低いワケがありません。
Tさんも入団当時は、プロ野球選手として成功し、一流選手となることを目指していました。
しかし、プロ野球には名だたる強豪高校・大学、社会人からその年のトップクラスの選手が毎年入団してきます。
もちろん在籍している選手も過去にそのような経歴で入団し、さらに能力を伸ばしています。そこでTさんは “ 現時点で自分はこの中で一番下手だろう “ と思ってしまったそうです。
そう思っていたのはTさんだけで、監督やコーチやはTさんを高く評価し、大きな期待をかけていました。
その年で最も優れた選手であるドラフト1位の選手が一番下手なワケがありません。
結局、Tさんはこの思い込みを払拭することができずに、目立った活躍ができないまま4年で戦力外となってしまいます。
現在、大学を卒業し、大手企業に務めるTさんは、後に雑誌のインタビューで「プロ野球選手になった当時の自分にかける言葉があるとしたら何ですか?」との質問にこう回答しています。
“ 自分が一番下手だと思わないほうがいいよ ”
後になってわかったことですが、監督やコーチ、先輩や同期入団の選手たちは、Tさんのことを高く評価し、期待していました。
“ 自分が一番下手 “ と思っていたのはTさんだけだったのです。
おわかりいただけたでしょうか。
少し例が極端だったかもしれませんが、要するに、自分がトップクラスに優秀で、周りから期待されていたにもかかわらず、「自分は仕事ができない」と一人で思い込んでいたということです。
これを、あなたが現在務めている職場に置き換えると、自分にあてはまらないでしょうか?
今、あなたが働いている場所は、あなたが作ったわけではありません。
ということは、会社員の方は、就職試験や面接をクリアし、アルバイト・パートの方は、履歴書を持参し、面接で受かったからこそ、今現在の場所で働くことができているのです。
そう、あなたは「今いる場所の” 合格 ” 」をすでに勝ち取っている人なのです! これは、「仕事ができない」で悩んでいる人すべてに当てはまることです。
自分の強みを見つけてみよう
あなたは本当に「仕事ができない」のでしょうか。
あなたの得意なことが周りの人に知られていないだけではないでしょうか。
学生時代を思い出してみてください。
普段は地味な生徒が、スポーツや楽器などの特技を披露すると「ワァー」っと盛り上がり、
その人の見る目が変わったという経験はなかったでしょうか。
それと同じで、今はまだあなたの得意なことが周りに知られていない状況に過ぎないのかもしれません。
「企画書を作るのは得意だが、計算系は苦手だ」「プログラミングは得意だが、コミュニケーションは苦手だ」など、
人には必ず長所と短所が存在するものです。
自分にも相手にも得意分野が認識されると、自然と苦手分野のことを周囲に聞けるようになります。
心に余裕が生まれてくるのです。
また、過去に言われた悪口や小言などは、強みに変換していきましょう。


些細なことでも強みに変換していくことで、あなたへの評価も変わっていきます。
あなたの苦手なことだけが知られてしまっている場合、当然会社での扱いはよくないものになります。
しかし、あなたの強みが周囲に知れ渡るとどうでしょうか。
周囲のあなたへの対応は、良い方向に確実に変化していきます。
まずは、自分の得意分野を見つけて、
周りの人に知ってもらうことが非常に重要になります。



自分を客観的に見てみよう
自分を客観的に観察することは非常に効果的なことです。「そんなの他人の協力がないとできない」と思ってしまいがちですが、そんなことはありません。
自分の話し方をボイスレコーダーに録音したり、行動をビデオ撮影してみたりして自分自身を直接観察してみることが良い方法です。
周りの人から自分がどのように見えているのかを認識することができます。
また、家族や親しい友人に「自分がどのように見えているのか」を聞いてみるのも良いでしょう。誰にも相談できない場合には、そうした状況を想像してみることも有効的です。
これらは、自分を客観的に観察するのにかなり近い状態といえます。
また、そこで自分の嫌な部分を見つけてしまっても、無理に矯正しないことが大事です。まずは、素の自分をそのまま受け入れてあげることから始めてください。
これらを繰り返しながら客観的に自分を観察していくことで、あなたの気持ち・行動、が自然と変わっていき、それに応じて周囲の反応も変わっていくはずです。
真面目すぎ+完璧主義=自分の首を締める
あなたは何をするにも完璧を求めるいわゆる「完璧主義者」ではありませんか?
“ 完璧主義 ” この言葉には一聞いい印象を受けます。
少なくとも ” 適当やだらしない “ よりはいいと感じる方も多いと思います。
しかし、完璧主義には落とし穴があります。
それは、「続けることができない」ということです。
とても仕事を頑張っていて、周りからの信頼も厚かった人が、ある日突然仕事に来なくなってしまった。こういった体験をした人もいると思います。
要するに「もうこれ以上頑張るのは無理だ、明日から仕事にいきたくない」となってしまったのです。
ほどほどの完璧主義は問題ありませんが、行き過ぎた完璧主義は精神的にかなりきつくなるということです。
ただ、考え方を少し変えるだけでガラッと変化するのも完璧主義者の特徴です。

有能な人ほど完璧主義に陥りやすい
これは、前項の「仕事ができない」と思い込んでいる人のケースと、一見異なるようですが、根本的には非常によく似ています。
完璧主義になりやすい人にはいくつかの特徴があります。
特徴1自己評価が高く、他人の評価が異常に気になる
“ 自分は他人からどう思われているのだろうか “ これは、ほとんどの人が考えたことがあることだと思います。
しかし、過度に気にしすぎてしまうと、大半は精神的に苦しくなり、疲弊してしまいます。
また、他人から承認欲求が異常に高く、本来仕事で認められたいと思っていたはずが、いつの間にか他人に認められたいという気持ちの方が大きくなってしまいます。
特徴2最後まで完璧にやらなければ気がすまない
責任感が強く、最後まで完璧にやらなければ気がすまないという人は、仕事を引き受けると、「この案件は絶対に失敗してはならない」という気持ちになります。
そうなると、精神的に追い込まれて、周りの人達にも完璧を求めるようになり、不協和音を生んでしまいます。
特徴3理想が高すぎる
璧主義者は理想が高すぎることで、結果として良い結果を得られないことがあります。
例えば、プロジェクトチームで原案を提出する際に、自分で80点くらいのものを提示し、そこからチームのみんなで意見を出し合い、いいものに作り上げていくという発想がありません。いきなり100点満点のものを提出し、チームのみんなにも100点の採点をしてほしい。こういった考えになってしまいます。
自分が100点だと思ったものを、いきなり周りが100点だと言うことは、現実的には非常に少ないといえます。
また、自分で100点だと思えないものは提出しないため、期限を守れなかったり、原案自体を出さないで、周りからは何もやっていないと思われる結果になります。
特徴4極度に失敗を恐れる
失敗することを極度に恐れている人は、完璧主義者かもしれません。
しかし、失敗をしない人というのは世の中に存在しません。大統領や総理大臣も成功と失敗を繰り返しながら、現在の地位にたどり着いたのです。
仮に、失敗を恐れて挑戦したいことや、やりたいことを躊躇するようになれば、せっかくの飛躍のチャンスを自分から放棄することになります。
特徴5自意識過剰である
自意識過剰な人は、自分の能力以上の仕事を引き受けてしまったり、発言したりします。
そのため、引き受けた仕事を提供できなかったり、先方の希望と乖離のある仕事をしてしまいクレームに発展することがあります。
どのような人が完璧主義者になってしまうのか
完璧主義者になる原因は複数ありますが、主に生まれ持った自分の気質と、生後の教育や過ごし方が影響していると言われています。
とりわけ幼少期の過ごし方が大きく影響すると言われており、
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・常に周りと比較されながら育った
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・100点以外は褒めてもらえないような環境だった
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・一番以外はもっと頑張りなさいと言われていた
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・少しでも失敗すると怒られていた
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・常に自分は心配されているのだと感じていた
このような環境で育てられた場合、完璧主義者になりやすいようです。
「失敗は許されない」「常に心配されている」と感じることで、自分の度を超えた高すぎる意識を持つようになってしまい、完璧を目指さなくてはダメなんだという心理状態になってしまうのです。
完璧主義を克服する方法
ほどほどの完璧主義は、自分にも相手にも良い影響を与えることがあります。
しかし、行き過ぎた完璧主義は、自分だけではなく、周囲の人も大きく疲弊させてしまいます。そもそも完璧主義者というのは、なりたくてなったわけではないと思います。
では、どうすれば行き過ぎた完璧主義を是正できるのでしょうか。
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01100点や一番に固執しない
まずは、100点や一番に固執しないことが重要です。
これらに固執してしまう期間が長くなればなるほど、精神的に大きく疲弊してしまいます。
そもそもオリンピックの金メダリストも、他の出場大会の結果を見ると常に1位だったわけではありませんし、東大の学生も試験で常に100点を取っていたわけではありません。
超一流と言われている人たちでも、常に1番だったという人はおそらくいないでしょう。
仕事で100点の結果を求めるあまり、作業が遅くなり納期に間に合わず、最悪の場合仕事がキャンセルになり、大きく信頼を失ってしまうこともあります。
自分の中で最低合格点(例えば80点)を設け、その点数をコンスタントにクリアし、納期内に作業を終える方が、依頼する側としてもやりやすいものです。
また、そうすることで自分の気持ちに余裕が生まれ、相手とのコミュニケーションも上手くいくことが多くなります。
100点でなくても、80点をコンスタントに早く取る方が、自分にとっても相手にとっても良いのだと考えることが、行き過ぎた完璧主義を克服する第一歩になります。 -
02一番大事なことは何か? 優先順位をつける
優先順位をつけずに、全てのことに全力投球してしまうと、気づけば一番大事なことをやらずに締め切り間近になっていた。このようなケースは少なくありません。
ものごとには、優先順位が高いものと、緊急性が高いものが存在します。それらを無視して手当たり次第作業を行うと、効率が悪くなり精神的にも辛くなります。
重要かつ緊急性の高いものから作業をしていくことで、仕事にメリハリがついてきます。
「この仕事は無理して今日やらなくても大丈夫」などの判断もつきやすくなり、精神的にも余裕が生まれます。
優先順位をつけることは、完璧主義者を是正することに繋がります。 -
03一つの作業にハマりすぎないために時間を設定する
30分ほどで切り上げるつもりの作業が、完璧を求めるあまり、気づいたら半日、1日が経過していた。このように、完璧主義者の人は時間を忘れてのめり込んでしまう傾向があります。
想定以上の時間やリソースを消費しないためには、時間を設定したり、締切をつくることなどが有効です。
また、一旦おおまかに全ての作業を完了させてしまい、余った時間でその作業の見直しをするフローにすることも効果的です。
一旦 “ おおまか ” に作業することで、” 完璧 ” を解消していることになり、時間にも余裕が生まれ、気持ちを楽にすることができます。 -
04完璧でないことを良しとする
あなたが完璧だと思っているあの人も、実はそうではなく苦しんでいるかもしれないと考えてみてください。世の中にはあなたが思っているよりも、あなたと同じ悩みで苦しんでいる人が多く存在するのです。
誰もが完璧ではありません。
完璧に固執しているあなたを捨て、ありのままの自分を受け入れると、スッと気持ちが軽くなります。
素の自分を肯定し、好きな部分を探していくことで、精神的に楽になり、今までよりも清々しい気持ちで過ごせるようになります。
完璧主義を緩和していきましょう
今まで完璧主義者として生きてきた人が、今日から完璧主義者をやめましょうと言われてもなかなか難しいものです。
まずは、行き過ぎた完璧主義者から適度な完璧主義者に変わるだけでも、ストレスが少なくなり、楽な気持ちで生活できるようになります。
完璧主義者は、一時的には素晴らしい成果を上げ、周囲の人達からも一目置かれる存在になることができます。
しかし、それを続けていくと精神が疲弊し、非常に辛い状態になり、最悪の場合うつのような状態になってしまいます。そこから立ち直るには一定の期間を必要としてしまいます。
私たちの人生は、今日・明日で終わるわけではありません。
100点でなくても80点をコンスタントに獲得し続けることで、周囲の人達の信頼は徐々に厚くなり、あなた自身も気持ちに余裕を持ちながら、成長を続けていくことができるようになります。
高い成果を目指すことは悪いことではありません。むしろ良いことです。
ただ、一つの結果に固執し過ぎることが問題なのです。
まずは、今自分がしていることが、これからも継続していけるかどうかを考えてみてはいかがでしょうか。
“ とても続けていけない!” と判断した場合、100点や1位に固執し過ぎていませんか?
気持ちに余裕を持ち、まずは80点を目指してミスがあれば余った時間で訂正する。この考え方を意識するだけで、あなたの気持ちはとても軽やかになることでしょう。
どうしても自分の気持ちを変える気になれなかったり、取り組んではみたものの、なかなか上手くいかない。という場合には「明日も味方」にご相談ください!
私たち「明日も味方」は、各々異なる状況に親身になって寄り添い、考うる最適な対応策を一緒になって見つけ出していきます。
一人で悩んで苦しんでいるあなた。
私たちと一緒に良い方向に進んでいくきっかけを掴んでみませんか。