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仕事も味方

「結論から言って、仕事に正解はありません!」
多くの人にとっての最適解はあるかもしれませんが、絶対的な正解というのは存在しません。
だからこそ、日々の勉強が学生以上に大事になると言えるでしょう。
人から学ぶ・本から学ぶ・旅先で学ぶ…。
手段はどうであれ、学ぶことによって正解に近づくように努力することが大事になっていくのだと思います。
そんな積み重ねることで周りや自分を助けてくれる
「サラリーマン基礎力」といえるような考え方やコツにつながることを独断と偏見で語ります。

「『了解』は失礼なのか、問題ないのか?」


「了解しました」はNG!?

『「了解しました」はマナー違反かそうじゃないか、ネット上で激論』というネット記事をみてオッと思いました。

事の発端は、「きこりん@リバラボの採用広報」さんの次のようなツイート。

「仕事の連絡に対し「了解しました」って同僚や目下の人に対して使う言葉であって、目上や上司の人に使うのは失礼にあたりますので、注意してください。って前職で口酸ッッッッッッッッッぱく指導されたので、今でも使う人を見ると勝手にヒヤッとする。社会人の皆様は気をつけようネ」

この投稿は「いいね!」が1700件以上も集まるなど、多くの共感を得ていると同時に、「了解しました」は失礼ではないのだという反対意見も多く集めているとのこと。

10年以上間になりますが、僕が社会人になって初めて注意を受けたのがまさにこの部分で、なぜ注意されたのかいまだに納得ができていないことでした。


頭の中の疑問符を打ち消したい

自分にとっては「指示を受け付けました」みたいな感覚で使った言葉であり、全く悪意はありません。だから、注意されても頭の中は疑問符。

その疑問を晴らす理由も言われず、正直現在に至るまで「変なの」と思っていました。とりあえず言うなと言われたから気を付けようと使用自体はしないよう意識しているものの、腑に落ちないことでした。

今回、ネット記事では「『了解』は失礼なのか、問題ないのか?」という問題へのさまざまな考え方を解説してくれており、自分としては「なるほど」と思えたのが収穫でした。

実際にビジネスマナーを紹介するサイトをインターネットで調べると、「了解」は目上の人に使わないほうがいいと書かれているものが多くあります。

また具体的なアドバイスとして「了解しました」ではなく「承知しました」などを使うほうが良いとの意見がありました。正直、どちらも変わらないじゃんというのが自分の認識なのですが・・・。

きっと慣習でそうしてきたということがその理由なような気がします(もちろん不文律などは大切な面もあります)。

ただ、2016年の投稿ですが、専門家といっていい国語辞典編纂者の飯間浩明さんによる下記のツイートは腑に落ちる考え方でした。

「「承知しました」や「かしこまりました」は「分かった」に丁寧と謙譲の意味が加わった表現の例です。一方、「了解」は「わかる」の漢語表現に過ぎず特に敬意はありません。(中略)しかしながら丁寧かつへりくだった「いたしました」をつけて「了解いたしました」といえば、何ら失礼ではなく、敬語として十分です。」

「了解しました」という言葉は「分かりました」とほぼ同等で特に敬意は含んでおらず、「承知しました」や「かしこまりました」は敬意を含む表現だというもの。

同時に「了解いたしました」のように、「いたしました」が入っていれば、敬語としては十分だと伝えています。


それぞれがもっと寛容になるべきでは?

ポイントは「敬意」だと考えると、初めてなるほどと納得できる意見だと感じました。

会社員にとって、仕事を円滑に進めるためにも「ビジネスマナー」は重要。しかし、マナーの形式そのものが本来の目的よりも優先されてしまい、不必要な揚げ足取りや揉め事が生じてしまうなど、本末転倒となってしまうことも現実です。

確かに、マナー以前にそもそも各人がもっと寛容になるべきだという意見もよく見られますし、僕も同感。

仮に後輩に「了解です」と言われても全く気にならない自分としては「ざっくり言えばわかったということなんだから問題はなくて、敬意がないからと失礼と感じるのは上司・目上の人が自分が相手より高いと思っているから。その点こそ人として対等なスタンスではないので驕りではないか」と憤りを感じずにはいられません。

ただ、ここに答えはないように感じます。

リスクを考えると、「了解」を使うことはそこまでこだわることではないと思うので避けたほうが無難で、「承知」などを使うべきかなと思いますが、悩ましいところかもしれないですね。

皆さんはどう思われますか?

(書き手 枝町旭展)