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読書も味方
「読書ってホントに面白い!」
読書離れも叫ばれる中、本を読まない方も多くなってきています。
しかし、ビジネスパーソンにとって読書は学びの宝庫であり、日々の仕事の課題を解決するためのヒントや答えが目白押し。
どんなジャンルであっても、読書は仕事において自分を助けてくれるものと信じています。
本は読みだすととても楽しく、まさに至福の時間です。
普段から読書をする方でも、しない方にも、読んできっと楽しめる本を紹介していきます。
「二流が一流を育てる」を読んでみた。
内容紹介
50年間、一度もユニホームを脱ぐことなく、
野球界を支えてきた名伯楽、内田順三氏のコーチング論をまとめた一冊。
『超二流たれ』。
名将、三原脩監督に訓示を受け、活躍した著者。
その『二流』であった経験は指導者になってから、より大きな力となった。
広島では正田耕三、金本知憲、緒方孝市、新井貴浩、鈴木誠也といった歴代のスターたちを育て、巨人では高橋由伸、阿部慎之助、岡本和真などを一流に導き、清原和博の復活劇にも尽力した。
「ダメと言わない指導」
「コーチはアイディアマンであれ」
というポリシーのもと、多くの人材を育ててきた
名伯楽の人を『つくり』『育て』『生かす』術とは?
「ダメ」と言えば、そこで終わり
現在、プロ野球の世界では支配下登録選手は各70名。近年は育成契約の選手もいるので、それ以上の選手を抱えるチームも多いようです。
この限られた人数枠をやりくりし、毎年、ドラフトで何名かの選手を指名し、何名かを選手を戦力外として、プロ野球の世界は成り立っています。
つまりは、入ってくるものがいれば、出ていく選手もいる厳しい世界です。
プロ野球の厳しさとはまた違う厳しさがある会社という組織においても、新入社員はやってきます。
そこで新人の面倒を見る、上司や先輩、研修担当の方は野球でいるコーチといえます。
そんなコーチにあたる人たちの新入社員評というのは、手厳しい傾向にある気がします。
「あれはここがダメ」「ここができない」と目につく短所をつい言葉にしているように思います。挙句の果てに「最近の若者は・・・」と世代論で片づける方も結構いらっしゃいます。
駄目なところだけを見ては、そこで終わりで、新人さんは育ちません。
本来、人材というのは宝であるはずなのに・・・。
楽して人は育たない
本人がやろうと思うか、否かが大事なのは当然です。
至極当然のことですが、指導する側は案外忘れてしまうことでもあります。
「何かを伝えなくては」とか、「わかってもらうには」などと、気が付けばガミガミいっているだけで終わるみたいな話も他人ごとではない方もいるのではないでしょうか?
言うべきことをいうことはもちろん大切ですが、いい方や何度も指摘するだけでは相手には届きません。
指導している側には徒労感が、言われた側には反発さえ残ります。
これではまず人は育ちません。
指導する側に、指導に関する知識も経験も必要。しかし、何より相手との信頼関係が大切です。
ここは一朝一夕にはいきません。だからこそ、時間をかけて向き合うしかなく、そうしてこそようやくわかってくるものです。
やはり、楽して人は育ちません。
量と質を考える
野球選手であれば、まずは食えるだけの身体になることが必要。いわゆる、基礎体力をつけることが最初の一歩。
体力がついてこそ、ようやく、技術習得の土台ができます。
これは新入社員も同じだと思います。
仕事の仕組みや、対人関係の重要さ、そんな基礎的なことができるようになってから、やっと次の段階に入れます。
量が大事か、質が大事かの順番はいろいろな考え方があると思いますが、僕はまずは量と思っているので、仕事の基礎体力はまさに量で身についてくると感じます。
ここは体力も集中力もある若いうちに鍛えるとその後が楽になる気がしてます。
「仕事ができない」と悩んでいる方はまず量をこなすことで見えてくることがあることに希望を持ってほしいなと感じます。
まとめ
どんな業種だろうと、「人を育てる」ということを切り離すことはなく誰しも経験すること。
だからこそ、その難しさを感じ、悩む人も多いからこそ、指導に関するビジネス書も数多いのだと思う。
本書はプロ野球の世界の話を例に挙げられているが、かなり深い指導論。
野球に興味がない方でも理解できる指導の本質が書かれています(もちろん野球に興味があり、知識もある方が読むとよりイメージはしやすいでしょう)。
正直、期待以上のものがありました。
また繰り返し読んで人を育てるということの本質に近づけるようにしたいなと感じました!
(「仕事ができない つらい」というお悩み対応はもちろんのこと、札幌でキャリアコンサル・カウンセリングといえば「明日も味方」と言っていただけるよう日々頑張ってまいります!自己肯定感UPにも繋がるキャリアトランプの普及にも力を注いでいます!)
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(書き手 枝町旭展)