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読書も味方
「読書ってホントに面白い!」
読書離れも叫ばれる中、本を読まない方も多くなってきています。
しかし、ビジネスパーソンにとって読書は学びの宝庫であり、日々の仕事の課題を解決するためのヒントや答えが目白押し。
どんなジャンルであっても、読書は仕事において自分を助けてくれるものと信じています。
本は読みだすととても楽しく、まさに至福の時間です。
普段から読書をする方でも、しない方にも、読んできっと楽しめる本を紹介していきます。
「『心』が分かるとモノが売れる」を読んでみた。
内容紹介
- なんらかのカタチで「売り上げ」に責任がある人へ
ネット担当者、マーケター、広告、広報、商品開発担当、営業の方々などそれぞれの立場で売り上げを上げるためにさまざまに努力されていることでしょう。
ところが、お客様は論理的に行動しているわけではありません。
お客様自身さえ気付いていない「心」が行動に影響を与えています。
マーケティングの世界ではそれを「インサイト」と呼びます。誰もが簡単にインサイトを見つけられる手法やツールは、残念ながら今のところありません。
しかしながら、 「自分の心」を使えば、インサイトを導きやすくなります 。
本書ではできる限り分かりやすく、どなたでも 今日から実践できる思考のトレーニングも提案 しています。
★ビジネスの突破口は「心」の理解にある
★95%の消費行動は「心」が決めている
★調査では解決できないことがある
★心のパンツを脱ぐとお客様の心が見えてくる
★お客様の心に沿って炎上を防ぐ
●実力マーケターにして有名クリエイター、実務家にしてグロービスMBA教授の筆者が分かりやすく「心」と「売れる」を解明する
モノは「機能」ではなく、「心」で買われる
「お客様のため」と言いつつ、その実態は「自分たちのため」となっていることは少なくありません。
僕自身、耳の痛い部分もあります・・・。
「心」のマーケティングを実践するには、お客様のためにと考えるだけではなく、「お客様視点」になる必要があると著者は言います。
本書では、失敗したこと、うまくいったことなど具体的な事例を交えながら、お客様の心を理解し、ヒット商品を生み出すためのプロセスを解説してくれています。
「消臭プラグ」の話は、理解力に乏しい僕でもとても分かりやすい例でした!
ミゲル君のCM
「ショウシュウリキ~!」と歌う外国の少年のCM。
CMをあまり見ない僕でも知っているあの有名なCMを作ったのがエステー時代の著者。
そんなミゲル君のCMは2011年のこと。
2011年といえば3月に東日本大震災が発生した多くの方の人生に刻まれる年です。
あのCMが生まれるきっかけとなったのが、まさに震災の後だったそうです。
その葛藤やプロセスについては本書を読んでいただくのがいいと思うのですが、
震災報道とACばかりがテレビで流れた中で、あえてのCM。そこにメッセージを込めたことは凄いなと思いますし、日本人としても誇りだなと思います。
ロケ地のポルトガルの首都リスボンは、1755年に大震災に伴う津波の被害に遭い、27万人いた市民の3分の1が亡くなり、85%の建物が破壊されたところから復興した場所。
これから復興しようという状況の日本へのメッセージを送るうえでまたとない場所でもありました。
こういうことは検索でなかなか知りえない情報だと思います。日々の勉強が生きるのはこういうところでこそだなと思いました!
Twitter発の絆
消臭力のCMといえば、ミゲル君に加えて西川貴教さん。
なんとツイートがきっかけとなり、CM出演になったそうです!
SNSが登場してもうそれなりに立ちますが、昨年から僕もTwitterを本格的にやりだしてみました。
流行りには乗る口で、登録だけはもう何年も前からしていたのですが、実際にやり始めたのが昨年の11月ころからだったと思います。
SNSだろとリアルだろうとそれこそ「心」というか、人間としての部分がやりとりには大切です。
人との接点がリアル以外にも増えたというのは凄いことだなと思いました。
昔の自分だとSNSは怖いとか苦手な気持ちがあったのですが、今週末、Twitterで知り合った方々とZOOMミーティングをすることになった今となってはよく分かる部分がありました笑
まとめ
前職で退職する前の1か月だけ新設のマーケティングの部署にいたことがあるからか、マーケティングは自分自身はあまりよく分かってはいないのですが、興味のある分野です。
鹿毛さんはエステーでの活躍が有名でしたので、そのイメージはありましたが、本書を読んで雪印にもいらっしゃって、あの大変な事件の中にも身を置いていたことを知りました。
同時に、大変な思いは、大変で終わらないでそこからの気づきも得ることができることも読んでいて感じさせられました。
マーケティングに限らず、学びがあるのが本書だと思います!
(書き手 枝町旭展)