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読書も味方
「読書ってホントに面白い!」
読書離れも叫ばれる中、本を読まない方も多くなってきています。
しかし、ビジネスパーソンにとって読書は学びの宝庫であり、日々の仕事の課題を解決するためのヒントや答えが目白押し。
どんなジャンルであっても、読書は仕事において自分を助けてくれるものと信じています。
本は読みだすととても楽しく、まさに至福の時間です。
普段から読書をする方でも、しない方にも、読んできっと楽しめる本を紹介していきます。
「『いいね』を購入につなげる~短パン社長の稼ぎ方~」を読んでみた。
内容紹介
洋服を、店頭での対面ではなくSNSでの限定販売だけで、累計売上5億円超えを記録している「短パン社長」こと奥ノ谷圭祐氏初の書籍。
最初の展示会では7人しか来なかった短パン社長が、どのようにして多くの顧客を抱えるようになったのか。
そしてまた、カレーやコーヒーなど、ファッション以外の商品まで売れるようになったのか。
SNSを通して、いいねだけではなく「買いたい」と思わせる、その発信術を紹介します。
どんな仕事にも通じる真実
「ボクたちが見なきゃいけないのは競争相手ではなくて、絶対的に、お客さんなんです」
「正直が信頼を生み、信頼が共感を呼ぶ」
「質ではなく量。双方向の矢印を重ねることが大事」
などなど。
どれも本書で書かれている言葉たちです。
本のタイトル的にはテクニック論なのかなと感じますが、読んでみるとすぐにそうではないと気づきます。
ズバリそんな浅い話ではなく、仕事をする上で最も大切な深みをシンプルかつ分かりやすく教えてくれる本です。
お会いしたことはありませんが、短パン社長の正直で人間味や愛があふれています。きっと人間が好きな人なんだろなとか、節々に感じることがあります。
書いていることはそれこそSNSに縁のない方にとっても考えさせられる、どんな仕事にも通じる本質論だなと思います。
「いいね」の先に進もう!
「仕事をおもしろくするとか、お客さんを愛すっていうところまで行くのには、やはりその仕事にどっぷりつかってみないとね。それは必ずしも長い時間働くってことではない。何事も楽しまないと続かない。」
本書にある言葉のひとつですが、確かにその通りと実感しました。
仕事にどっぷりつかるというのは、自分事として本気で努力することだと思います。
これってなかなかに大事だなと自分も思っていて、新ブランドの立ち上げの実務(販売から納品まで)を行ったとき、いろいろなトラブルに見舞われたのですが、いろいろな人に励まされながら覚悟を決めてやり切ったときに仕事のステージが変わった実感がありました。
それこそがっつり長時間労働で今ならブラック企業といわれるような働き方でしたが、本気でやり切り乗り切った充実感は仕事だからこそ味わえるものだったように思っています。
もちろん人間には心身ともに限界があるので、長時間労働よりも効率的に限られた時間で働くべきという考え方です。しかし、そうはいっても時に長時間どっふり仕事につかる時期があることは大事なことだとも思います。
「好きなもの」は必ずある
これが理解できるまで自分は長い時間がかかりました。
「○○さんより好きじゃない。これくらいの知識では好きだなんて言えない」みたいな思いを持っていて、趣味も特技もない、友達も少ない・・・と無い無い尽くしだとと生まれて30年以上思っていました。
これが、ただ比べているだけで自分自身を見つめられていないことに気づいたとき、趣味も特技も友人も一気に増えました(笑)。
不思議なものですが、本当にそうでした。自分にとっては人生における大きなパラダイムシフトでした。
余談ですが、だからこそ、そのきっかけになってくれたキャリアトランプはもっと多くの方に経験していただけるよう本サイトの活動も頑張らなければと決意を新たにしました!
まとめ
近年SNSは世の中に浸透し、それはプライベートだけではなくビジネスの世界も同じです。
フォロワーの増やし方とか、「いいね」を貰う方法とかのような小手先テクニックではなく、「共感してもらう、その先のヒントやアイデア」が詰まっています。
SNSは流行りや廃りもあり、これから先にはツイッターやFacebookやインスタではない何かがメインになるかもしれません。こればかりは誰にも分かりませんが、本書のエッセンスを掴み取れればきっと応用ができるのでしょう。
正直、事前の期待以上に読んでよかったと思える良書でした!
(書き手 枝町旭展)