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読書も味方
「読書ってホントに面白い!」
読書離れも叫ばれる中、本を読まない方も多くなってきています。
しかし、ビジネスパーソンにとって読書は学びの宝庫であり、日々の仕事の課題を解決するためのヒントや答えが目白押し。
どんなジャンルであっても、読書は仕事において自分を助けてくれるものと信じています。
本は読みだすととても楽しく、まさに至福の時間です。
普段から読書をする方でも、しない方にも、読んできっと楽しめる本を紹介していきます。
「発達障害サバイバルガイド」を読んでみた。
内容紹介
お金、うつ、習慣、設備、服、食事、人間関係……発達障害当事者が自らの壮大な失敗談と共に語る「普通じゃないけど使える」ハックが満載!
発達障害ではなくても、生きづらさを感じている人、忙し過ぎる人、うつの人などにも役立つ内容です。
「なんだか人生がうまくいかない」と思ったら読む世界一意識の低い自己啓発書。
できないことはできない
僕も小さいころから他人とどうしても比べてしまう癖があり、「みんなができることができない」無力感を感じてきました。
努力が足りないとか、そういう側面が全くないかというともちろん影響はあると思いますがパーフェクトな人間はなかなか存在しません。
だからこそ、「できないことはできない」と知った上で、そう対応するかが大切になります。
そのためには、人に助けてもらうことも大事な要素になります。
著者である借金玉さんの言葉を借りれば「他人の脳は、人類が持ち得る最も優れたツール」。
もちろん頼り方は考える必要があります。
負担になりすぎない配慮はもちろんのこと、助けてもらったことに対する感謝やお礼などは本当に大切です。
何度もお世話になるうちに「当たり前」という感覚が出てしまうこともあります。
感謝やお礼は当たり前のマナーですが、とっても大事なことですからいつでもそれを感じて表現できる人でいたいものです。
タスクは一か所にまとめよう
僕は自分の記憶力をあまり信用していないので、どんなこともメモをして、終わったらそれを捨てるという仕事の仕方を10数年の社会人生活で身につけてきました。
手帳にその日にやることも忘れないように常に書いており、それを元にひとつずつ業務を行っています。
業務のマニュアルも比較的細かく(綺麗とはいえない手書き)で残しておいて月1のルーティーンなどはそれを見て仕事をこなしています。
ここだけの話、悪意をもった誰かが僕の手帳を隠したりしてしまうと、途端に仕事ができなくなる可能性が高いのです。
そうすると表題の「タスクは一か所にまとめよう」なんてリスクでしかないと思われるかもしれませんね。
ただ、あまりそんな意地悪な人はいないのが日本だと信じて今日にいたっています(幸いまだ隠されたりしたことはないですし)。
借金玉さんは絶対に噴出しないメモとして「ホワイトボード」を推奨しています。
スケールが大きいと同時に、場所も取るななんて思ってしまいますが、タスクを忘れてあたふたするリスクを考えれば非常に理にかなった最強のなくならないメモとも言えます。
僕の手帳とサイズは違えども考え方は同じだなと感じました。
休む技術の重要性
あなたはしっかり休めていますか?
働かなくても休むことはできますが、休まなくては働くことができません。
休む技術は働く上でも必須の、最上級に重要な技術ともいえます。
しかし、僕も含めてかもしれませんが、休日を休息ではなく、日常のなかなかできないタスクを解消する日として使っている方は多いかもしれません。
忙しい現代人にとって意識してもなかなかとる時間がないのが、休息ですが、だからこそ意識をしなくてはいけないとも言えます。
時に親善の中で無になるもよし。夢中になれる趣味に没頭するもよし。
それが結果として自分自身の人生を豊かにすることは、発達障害だろうとそうでなかろうと変わらない重要な視点です。
まとめ
この本は発達障害の当事者である借金玉さんが「いかに生き延びるか」という視点でどうにか生き抜くための知恵をコツとして披露してくれています。
僕自身は当事者ではないので、こういうことに悩んでいるのかなど少し発達障害への理解が深まったように感じます。
生活を助けてくれる「愛用品リスト」など同じ悩みを抱える方にとってはそれだけでも非常に価値のある情報だと感じます。
あなた自身は変わる必要はなく、やり方や道具、環境を変えていこうというメッセージに優しさを感じるのはきっと僕だけではないでしょう。
(書き手 枝町旭展)