ブログ
読書も味方
「読書ってホントに面白い!」
読書離れも叫ばれる中、本を読まない方も多くなってきています。
しかし、ビジネスパーソンにとって読書は学びの宝庫であり、日々の仕事の課題を解決するためのヒントや答えが目白押し。
どんなジャンルであっても、読書は仕事において自分を助けてくれるものと信じています。
本は読みだすととても楽しく、まさに至福の時間です。
普段から読書をする方でも、しない方にも、読んできっと楽しめる本を紹介していきます。
「売り上げを減らそう」を読んでみた。
内容紹介
【オリエンタルラジオ中田敦彦さんが「YouTube大学」にて大絶賛!】
【読者が選ぶビジネス書グランプリ2020 イノベーション部門賞受賞!】
・テレビ東京「ガイアの夜明け」「ワールドビジネスサテライト」
・フジテレビ「セブンルール」
・TBS「NEWS23」
・日本テレビ「スッキリ」「シューイチ」
・NHK「ルソンの壺」 など、テレビで続々紹介されました!
各メディアで話題沸騰中の「佰食屋」店主、初の書き下ろし著書。
・ランチのみ、の国産牛ステーキ丼専門店
・どんなに売れても、
1日100食限定
・営業、わずか3時間半 ・インセンティブは、早く売り切れば早く帰れる
・飲食店なのに、残業ゼロ
・なのに従業員の給料は、百貨店並み
社員を犠牲にしてまで 「追うべき数字」 なんてない 。
「働きやすい会社」と「経営」が両立するビジネスモデルとは?
京都の小さな定食屋が起こした、奇跡の経営革命!
仕組みで人を幸せにしたい
本書の主役である佰食屋は「ひゃくしょくや」と読みます。
その字のごとく100食までしか売らないというお店です。
つまり、どれだけ儲かったとしても、「これ以上は売らない」「これ以上は働かない」。
あらかじめ決められた業務量を、時間内でしっかりこなし、最大限の成果を挙げる。
そして、残りの時間は自分の好きなように使うことができる・・・。
勤めているとなかなか自分の時間が取れないと悩んでいる方は多いと思います。
それでいいのかと考えさせてくれるのが本書のひとつのテーマです。
とにかく頑張れ!といい続けて売り上げを追い求めることではなく、予定された数字をクリアすることで経営を成り立たせていく佰食屋は、昨今の働き方改革の本質的なところをついているように感じます。
血と汗と涙ではなく、仕組みで幸せを追い求める働き方には多くの示唆が含まれているように思います。
100食という「制約」が生んだメリット
佰食屋は、一言でいうと「サービスを極限まで絞ることで売上を上げているお店」です。
同時に「それ以上の売上は諦める」ことでもあります。
ただ、サービスを絞り、売上を諦めることで、通常の会社ではありえない劇的な変化が!
まず営業時間。11時から15時までの最長4時間で、100食を売り切るそうです。
だから、残業もなく、遅くとも17時45分には帰宅することができるのです。
なかなかできることではない(それがおかしいのかもしれませんが・・・)ことは社会人であれば分かっていただけると思います。
僕も残業が当たり前の企業にいるので、「まだ空が明るいうちに仕事を終える」のが、どんなに嬉しいことか、そしてどんなに難しいことかよ~く分かります。
多くの方がいまだに日々の仕事に追いたてられている・・・。
「みんなもそうだから、仕方がない」なんて諦めて当然と思っている方も多いと思いますが、本当にそれでいいのか、改めて問われている気がしました。
そのほかにもメリットはあるのですが、それはぜひ本書を読んで確認いただきたいと思います。
人生100年時代の働き方とは?
ワークライフバランスとか、クオリティオブライフとか、仕事と生活についての言葉は沢山ありますが、多くの人が求めていることは「年商数百億を稼いで、会社を成長させていく」でも、「年収数千万を稼いで、立派な家と車を買い、贅沢な暮らしをする」でもないと思います。
もっと緩やかなもの・・・例えば、自分が欲しいと思ったものを無理なく買えるとか、たまにちょっと美味しいものを食べに行ったり、今の暮らしがほんの少し良くなることや楽になることといった等身大の願いであるはずです。
新型コロナの影響でテレワークが進み、離れたところでの仕事も違和感がなくなってきました。
全ての職種が対応できているわけではないのですが、今後もこの流れは縮小されることはなくどんどん広がっていく事でしょう。
また、日本は人口減少社会を迎えます。
労働力人口はどんどん減っていき、これまでと同じように働くことでは社会は成り立たなくなります。
そういった背景もあって政府も働き方改革を推し進めています。まさに時代は大きな転換期にあるのだと思います。
そんな転換期だからこそ、考えて実行することが大事になるのだと思います。
まとめ
ブラック企業という言葉が誕生して久しいですが、飲食業界はサービス残業も多く、ブラックなイメージがある方も多いかもしれません(そうではないところもいっぱいあると思いますが・・・)。
そんな中で佰食屋さんの取り組みは、凄いチャレンジ。
これまでの常識を見つめなおした上で、自分たちがどうしたいかを考え抜いてのチャレンジをしながら経営を成り立たせていることは素直に凄いと思います。
また旅行にいける世の中になったときには、ぜひ京都まで行って1度食べに行きたいと感じました!
(書き手 枝町旭展)