ブログ

日々是味方

「見方を変えれば味方に変わる!」
日々の生活の何気ないことから学べることは沢山あります。
それは一見ちょっとしたことであっても自分自身のアンテナに引っかかるかどうかではないでしょうか?
 日々生活する中での気づきや思いについて、時に熱く語ります。

笹団子。


コロナの直前まで参加していたセミナーで仲良くなった、新潟の知人がいる。

先日、彼女に笹団子をおねだりし、送ってもらった。やはり美しい・・・。

 

初めて笹団子に出会ったのは20年近く前の会社員のとき。

創業者の仕事仲間が新潟から来られて、お土産にいただいたのがきっかけだった。

 

笹を半分に折るようにして包まれた麩菓子などは知っていたが

笹を3枚合わせてお団子を包み、

何かの植物(後で調べて“すげ”だと知る)で縛ってまとめたこの手仕事と

2つの素材が放つ素朴な美しさにシビれてしまったのを覚えている。

先人の知恵とセンス。同じ日本人であることが誇らしい。

 

上杉謙信がいた戦国時代には保存食として既にあったらしいが

この包み方はいつからなんだろう。

近代なのか、それともお殿様の為の配慮か、庶民は食べない特別なものだったのか。

ただのお団子を(もちろん美味しいのだけど)、ここまでにした人の心情が知りたい。

 

包みの笹を開いていくと笹の色とあまり違わない、よもぎ団子の姿が見えてくるのだが

同時に現れる笹の葉脈を見て欲しい。

主脈(中心)がゴールドの紐を編み込んだように輝いている。

(写真より現物のほうがもっとゴールドっぽい!)

その美しさをしみじみと眺めながらいただくと格別だ。

 

それから笹団子と一緒に「浪速屋製菓」さんの柿の種を送ってくれた。

新潟といえば亀田製菓、越後製菓、阿部幸製菓などいくつか思いつくが

全く聞いたことがないお名前だったのでググッてみた。

なんと柿の種の元祖で、砂糖を使わないのがこだわりとのこと。

「浪速」だからご先祖は大阪がルーツなのだろうか?

工場見学をやっているらしい。(今はコロナで中止)

 

笹団子づくりを体験できるところもあるみたいよ、と知人が調べて教えてくれた。

再開したら新潟へ行こう。ぜひこの手仕事と歴史を学びたい。

(書き手 ジャスミン)