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日々是味方

「見方を変えれば味方に変わる!」
日々の生活の何気ないことから学べることは沢山あります。
それは一見ちょっとしたことであっても自分自身のアンテナに引っかかるかどうかではないでしょうか?
 日々生活する中での気づきや思いについて、時に熱く語ります。

私からのお知らせ。


深キョンのニュースを見て色々思い出してみる。

私は会社の人には誰にも話せなかった。

一緒に住んでいる家族だって病院に行くことを嫌がっていたから

他人が知ったらどんな反応かは想像がつく。

原因を言っても小さな会社だからどうすることもできないし

休む選択肢も頭の中になかった。

 

頭が回らない。

人の声がよく聞こえない。何から手をつけていいか迷う。

朝礼や会議など人が集まるところで話すのがとても怖くて、涙が出そうになる。

休みの日がいつもの疲れと違う。

自覚して一か月くらい経った頃、母に話し病院に行くように勧められた。

言われるまでは全く想像していなかったから

驚いたと同時に今までにない感覚なのはそういうことか、と納得もした。

 

そういえば税理士の友人が言っていたが

明らかに奥さんの様子がおかしいのに

大丈夫だ、病院に行く必要はないという旦那さんの言葉を聞き入れて悪化する、

というパターンを何度も目にしているらしい。

私は自分の判断で行くことを決めたが、

上下関係がある年配の夫婦や我慢を平気でしてしまう、

特に昭和生まれは気を付けたほうがいいと思う。

 

 

私は病院で診断されたことで“あぁ病気なんだ、治るんだ”とホッとした。

でもやっぱり頭が回っていなかったから、他に何を言われたか覚えていない。

その後、薬局で向かいに座った、明らかに重度の女性の様子をみて息をのんだ。

申し訳ないけどすぐに“こんな風になりたくない”と思った瞬間、

頭の中の霧が晴れていくような感じがした。

薬は1か月分処方されたがその女性を見て“本当に薬で治るの?”と不安になってくる。

会議前に1回飲み、病院もその1回きり。

新たに始まった仕事で忙しくなり、

1年間、1回分の薬をバッグに入れて持ち歩いたが

手をつけることなく病院に行った記憶も消えていった。

 

病院を予約した時、原因はなんだろう?と考えてみた。

“上司と上手くいっていない”

“仕事の成果が出ていない”

“同僚とのやりとりで困っている”

しばらく時間がかったが幾つも出てくる。

悩んでいる自覚が全く無かったのだ。

 

根本の原因に気づかないまま、あの時はたまたま何とかなった。

でも人間自体なのか、この世界なのか、良く出来ている。

そのまま自分の快・不快にフタをしていたらまた “お知らせ”がある。

それに気づくのに何年かかっただろう。

学校の授業で教えて欲しかったな。

(書き手 ジャスミン)