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日々是味方
「見方を変えれば味方に変わる!」
日々の生活の何気ないことから学べることは沢山あります。
それは一見ちょっとしたことであっても自分自身のアンテナに引っかかるかどうかではないでしょうか?
日々生活する中での気づきや思いについて、時に熱く語ります。
歌舞伎の楽しみ方。
コロナになってから歌舞伎座に行くのを自粛している。
昨日、4月分をオンライン配信で鑑賞した。
これまで観た演目は記録しており、
初めての演目の場合は歌舞伎のサイトやチラシ、本などで
いくらでも調べることはできるが敢えて何も触れない。
わかっているのは演目名と役者さんは誰が出るか、だけ。役名も見ない。
まず演目名の“字面”で何となくストーリーを想像し、
幕が開いたと同時に化粧やかつら・衣装、セリフや語りで
役柄や関係性を察していく。
あらすじを知ってしまうとセリフ・語りも不思議と“それっぽく”に聞こえてくるが
知らなければ耳に残った言葉を繋げていくしかない。
事前情報ナシで観ることは江戸時代に初めて観た人と
同じワクワクした体験ができるのでは、と勝手に信じている。
いや、言葉が理解できるから昔のほうが優位か。
そして終わった後に答え合わせをするのだ。
手元にある本から探して読んだり、ググッて確認。
どこまで自分が感じとれていたのかを確かめ、
勘違いもどこでそう思ったのか、記憶を遡る。
実際に歌舞伎座で観ているなら
幕間でお弁当を食べながら、帰りにどこかでお酒を飲みながら
チラシ裏のあらすじや筋書き(ガイドブックみたいなもの)を読むのだが
それが今出来ないのが物足りなく、寂しい。
この時間も含めて“本当の歌舞伎鑑賞”だと私は思っている。
映画になるとなぜか考えは全く変わってしまう。
観たい映画があったら、既に観た人を見つけて
あらすじ、最後はどうなるかまで教えて欲しいとお願いする。
大抵、驚かれて「本当に(話して)いいの?」と何度も念を押される。
モノにもよるが、映画は身体に異変が起きることがある。
今思いつくのはタイタニックは、溺れる気がして息苦しくなり(カナヅチだから?)、
アイアンマンは筋肉痛で思うように足が動かず、階段から落ちそうになり
カメ止めでは登場人物のTシャツに付いた血を見続けたら貧血を起こしたり、と
スクリーンに入り込んでしまうというか、刺激を受けやすい。
先に全部聞いておけば安心してゆっくり観られる。
予めストーリーを知っておくと、こんな風になることはない。
生身の人間の歌舞伎や芝居のほうが影響されそうな気もするが
なんだろう、この違いは。
(書き手 ジャスミン)