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読書も味方

「読書ってホントに面白い!」
読書離れも叫ばれる中、本を読まない方も多くなってきています。
しかし、ビジネスパーソンにとって読書は学びの宝庫であり、日々の仕事の課題を解決するためのヒントや答えが目白押し。
どんなジャンルであっても、読書は仕事において自分を助けてくれるものと信じています。
本は読みだすととても楽しく、まさに至福の時間です。
普段から読書をする方でも、しない方にも、読んできっと楽しめる本を紹介していきます。

「東大卒、農家の右腕になる。」を読んでみた。


内容紹介

 農家の「経営」を改善し、
今までのやり方を
守りながら、変えていく。

「何が問題なのかわからない…」
「誰に聞いていいかわからない…」
「変わりたいけど、どうしたらいいかわからない…」

そんな悩みを抱えるすべての農業生産者の方々へ、
今日からできて、すぐに効果が出る、
小さな100の「課題解決ドリル」。

 

クラウドファンディングで440%の支持を集め公開された
「阿部梨園の知恵袋/農家の小さい改善実例300」の中から、
多くの農家に共通し、すぐ着手できて、すぐに効果が出る、
100のノウハウを凝縮してお届けします。

100の項目は、
経営、総務、会計、労務から、
スタッフとのコミュニケーション、
生産管理、商品、販売、PRまで、
「生産技術」以外のすべての農家の仕事を
網羅。

やれることから1つずつ取り組むことで、
農家の経営を確実に前に進める、
はじめての「農家の経営ノウハウ集」。


夢破れてからの出会い

著者は仕事が原因で20代後半にうつを患います。

東大に入れる方ですからまさにそれまではエリート人生。人生で初めてといっていいくらいの大きな挫折を味わいます。

休職もしたそうですが、働き盛りでの休職は僕自身も経験がありますが、すごく焦りもあります。

僕自身も近い年齢での休職を経験したので、当時はきっと辛かっただろう思いが非常に共感できます。

その後は転職したそうですが、そこでも体調を崩してしまい、結果的に退職。

不調になる前は当たり前にできていた「会社に行く」ということができない焦燥感。

著者も家族も大変がっかりしたそうで、こんな調子ではまともに社会復帰できないと不安な気持ちは体験者にしか分からない究極の不安。

田舎に戻る決断をし、そこでインターンをきっかけに農業に出会うことで大きなターニングポイントになります。


課題の山は可能性の山

インターン先は梨園。

その初日はまさに収穫時期であり繁忙期。

収穫・出荷・接客・電話対応・・・などが入り乱れ、カオスな状況。

事務所は雑然としていて、趣味の雑誌やら伝票の束やら物品やらが乱雑に積みあがっているような環境に、著者には「すべてが改善点の山」に見えます。

そして、ある出来事をきっかけに、まだやっていないことがやればよくなるだけ。課題が多いほど、成長の伸びしろがあるのだと気が付きます。

まさに「課題の山は可能性の山」であるとパラダイムシフトが起こりました。


農業界のなんでも屋

その後は、試行錯誤を重ねながら梨園の業務を見直していくなど農家の右腕として活躍をしていきます。

そこから、梨園の外にも活躍の場は広がっていくのですが、机上の空論や間接支援ではなく、現場に人生を投じて寄り添ったからこそ、現場で答えを見つけることができたのだと思います。

現場主義とはよく言われる話ですが、言葉だけで終わっていることも少なくないように感じます。

「事件は会議室で起きているのではなく、現場で起きている」という踊る大走査線のセリフが視聴者にずばりと刺さったのもそういうことだと思います。

農業は国民の食を支える重要なインフラとしての機能もあり、実に重要な産業であることは多くの人が納得するところです。

最近は食べチョクさんやポケットマルシャさんなどがメディアで取り上げられる機会も増えており、農業も変化の兆しを感じることが多いですが、本書の取り組みもそのひとつだなと感じながら読みました!


まとめ

僕自身メンタル不調が原因で会社を辞めたことがあるので、そこから立ち直っての著者の活動には勇気づけられました。

内容は農家の業務改善についての話ですが、業界の枠を超えたすべての人の役に立つ「小さな変革の起こし方」に関する本ともいえます。

自分が置かれた場所をより良くしたいという気持ちがある方にとっては、頑張る刺激を貰えると思います!

(書き手 枝町旭展)