ブログ
読書も味方
「読書ってホントに面白い!」
読書離れも叫ばれる中、本を読まない方も多くなってきています。
しかし、ビジネスパーソンにとって読書は学びの宝庫であり、日々の仕事の課題を解決するためのヒントや答えが目白押し。
どんなジャンルであっても、読書は仕事において自分を助けてくれるものと信じています。
本は読みだすととても楽しく、まさに至福の時間です。
普段から読書をする方でも、しない方にも、読んできっと楽しめる本を紹介していきます。
「デジノグラフィ」を読んでみた。
内容紹介
検索履歴、位置情報、SNS投稿、自撮り画像、購買履歴…
ビッグデータから洞察する生活者の見えざる欲求
「デジノグラフィ」とは、デジタル空間上のビッグデータをエスノグラフィ(生活の現場を観察したり、そこで暮らす人々の声をインタビューで深掘りする調査手法)の視点で分析し、生活者の見えざる価値観や欲求を発見するデータ分析の新手法。
約40年にわたって生活者の欲求や変化を掘り起こしてきた博報堂生活総合研究所だからこその、ビッグデータ活用の“別解”とも言うべきアプローチです。
ビッグデータを従来のような「施策の効率化」や「最適化」のために使うのではなく、「新しいアイデア」を生み出すために使う点に最大の特徴があります。
本書では、デジノグラフィによって明らかになった、生活者の隠れた実態やインサイトの数々を紹介すると共に、生活者の欲求や変化を読み解く独自の手法とノウハウを、誰もが活用できる「10の技法」として公開します。
第3の目
ビッグデータとはそもそも何でしょうか?
実は明確な定義はないらしく、一般的には「大量のデータ」「多種のデータ」「多更新のデータ」という3つの特徴をいうものをいうそうです。
インターネットが普及して人々の生活に根付いてもう結構な年月です。
ビッグデータは膨大な検索データを持つグーグルなどデジタル企業だけのものではなく、スーパーの購買履歴なども重要なデータです。
そういう意味ではビッグデータがない企業はなく、あるのはそれを活用できているかどうかという点になるように思います。
僕自身、活用できていない側なのですこし肩身が狭いのですが、本書では手軽に解析できる様々なツールも紹介されており、誰もがビッグデータに触れられる時代ともいえます。
隠れた本音と無意識が暴かれる
本書では実際に身近なデータ分析の例も提示してくれています。
例えばQ&Aサイトに寄せられた意見から恋愛の本音や夫婦喧嘩の本音などを分析しています。
データから読み取る答えをみると、意外な傾向が分かったりもしますし、納得度が高いように感じます。
それはやはり1つ2つのデータで導き出すものではなく、膨大なデータがあるからこそなのだと思います。
ある意味でデータは嘘をつかない、客観的な事実でもあります。
本人が意識していないことも、データには残る。こう考えると少し怖い感じもしますが、こうしたデータが活用されているからこそネットで検索したあとに、検索した内容の広告が出てくるんだと思います。
個人情報なども重要な時代ですが、データの在り方にも考えさせられるものがありますね。
ビックデータを解析してみよう
ビッグデータは「兆しの発見」「事象の深堀」「仮説の検証」などに活用することが可能。
それは生活者である本人自身が忘れてしまったり、そもそも意識すらしていなかったこと、面と向かっては言えないような胸の内も、デジタル空間上には無数に存在しています。
そこからこれまでにない発見があることもビッグデータならではと思います。
本書では10個のビッグデータの解析技法を紹介してくれています。
これは博報堂生活総合研究所さんが40年以上の積み重ねであり、簡単そうに書いていますがやるのが難しいなと苦手な自分は感じてしまいますが、最大限分かりやすく説明してくれているのが分かります。
ぜひひとつひとつ試してみて、自身の仕事にも役立てることができればと思いながら読んでおりました。
まとめ
僕は完全なる感覚型の人間で、直観力には自信を持っているのですが、分析などロジカル的なところはあまり得意ではないと自負しております。
だからこそ、データ解析や分析などは自分ができない故に、憧れます。
少しそういう素地を得られたらと思い、読んだのが本書です。
もちろんただ読んだだけでできるようにはなりませんが、考える10の技法などは技術であり、ひとつのコツだと思います。
実際にやってみることで、発見があるなと感じます。
まだまだできるようになるまでの道は遠く、険しいですが、意識をしていきたいと思っています!
(書き手 枝町旭展)