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読書も味方

「読書ってホントに面白い!」
読書離れも叫ばれる中、本を読まない方も多くなってきています。
しかし、ビジネスパーソンにとって読書は学びの宝庫であり、日々の仕事の課題を解決するためのヒントや答えが目白押し。
どんなジャンルであっても、読書は仕事において自分を助けてくれるものと信じています。
本は読みだすととても楽しく、まさに至福の時間です。
普段から読書をする方でも、しない方にも、読んできっと楽しめる本を紹介していきます。

「転職2.0」を読んでみた。


内容紹介

キャリアの常識は180度変わった
今すぐ、転職のOSをアップデートせよ!

“キャリアのオピニオンリーダー”として、いまメディア最注目!
LinkedIn日本トップの著者が、「望み通りのキャリア」を手にするための、これからの転職の新ルールを指南。

「今の仕事にやりがいはあるけど、上司とのそりが合わない……」
「会社の方針に疑問を感じてきたけど、転職して次の会社がブラックだったらどうしよう……」
「給料はいいし将来安泰な会社だけど、裁量が少なくてやりがいがない……」

やりがい、年収、人間関係、ワークライフバランス……。
何かを得ると何かを失う。転職とは“トレードオフ”なもの。
何かを妥協しながら働くのが当たり前。

それがかつてのキャリアの常識だった。

しかし、新しいメガトレンドの登場によって、日本人を取り巻く環境は大きく変わった。
そんな新時代には、「正しい転職の価値観」と「正しい転職の方法論」を知れば、これまでの経歴に関係なく誰もが“我慢しない自由な働き方”を手にすることができるのだ。

それを実現するのが本書で提唱する「転職2.0」。
転職のOSをアップデートすれば、
やりがい、年収、人間関係、ワークライフバランス……すべて同時に手に入れられる。


我慢しながら働く時代の終わり

著者は「誰もが自分らしく働ける世の中にしたい」という想いで情報発信をしているそうです。

確かに「何か不満があっても我慢するのが仕事」という考えを持っている人は多いですし、そう思わなくてはやってられないことも現実かと思います。

総合職として採用し、転勤や異動を通じて沢山の経験をさせていくような終身雇用を前提としたジョブローテーション・日本型の雇用は新型コロナによる影響もあり弱まり、徐々にジョブ型雇用(営業職、経理職など職種を特定した採用)が増加していっているとも聞きます。

どちらにも一長一短があるので、一概に良い悪いではないのですが、人生における大部分を費やす仕事の働き方が大きな変革を迫られている、本当に時代の境目にあるのだと思います。


合わない会社で働くべきではない?

かつての日本は終身雇用で、会社が一生守ってくれるのが当たり前といえました。そのため個人よりも会社の立場が強く、個人は会社に尽くすものという思想もありました。

だからでしょうか、辞令を断るときは辞める覚悟で・・・みたいな考えもあるようです。

僕個人は何事も交渉と思うので辞めるというのは理解に苦しむ考えなのですが、現実にはそれを正としている方も多いことを実感します。

会社も個人も、時間の経過とともに合わなくなったり、逆にマッチしたりと様々な変化があります。

そうなったときに適応しようと努力することも大事だと思うのですが、合わないものに合わせることはオススメしません。

僕の経験則ですが、合わないものは合いません。普通のコーヒーカップに2リットルの水は入りきらないように、あふれ出ます。場合によっては無理に合わせることで心身に負荷がかかり、体調に影響がでるケースも少なくありません。

無理なものは無理。簡単に割り切ることは難しいかもしれませんが、割り切ることで自分自身を守ることもできると思います。


一生生き残れることこそ、最高のキャリア

本書は転職2.0というタイトルですが、言わんとすることは転職するとかしないとかではないと思います。

大事なのは、いつでも転職できるくらいに自分の市場価値を考え、高めていくということでしょう。

ひとつの会社で働き続けることも立派なことですので、それを否定するものではありません。

しかし、この先の見えない時代において、「いつでも転職できる」は大きな武器であると思いますし、それこそが一生生き残れる唯一の仕事力かもしれません。

僕自身、1度だけですが転職経験があります。僕の場合は、メンタルの調子を崩しての転職だったので、余計いろいろな不安を抱えての転職となりました・・・。

しかし、転職したからこそ気づけたことも沢山あり、結果として転職は自分のキャリアにとって大事なことに気づかせてくれた大切な経験になりました。

転職はあくまでひとつの選択肢であり、時に伝家の宝刀になるかもしれません。

だからこそ、するとかしないとかに関係なく自分のキャリアを考える上で転職について考えることは意味があると思うのです。


まとめ

まだ日本では終身雇用の感覚が強く、転職に対してネガティブな思いがあるように感じます。

しかし、人口減少・少子高齢社会においては労働力不足がすでに顔を出してきている状況において、雇用の流動性を高めていく事は国としても力を入れていくところになると思います。

本書はそんな時代における転職に対する新しい視点が得られる内容になっています。

転職経験者も、全く転職など考えたこともない方どちらにも読んで役に立つことがあると感じます!

(書き手 枝町旭展)