頭の中。

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何をやってもケチが付く。

手の届かないところで仕事が止まる。

３歩くと怒り、悲しみ、失望、不安に突き当たる。

変えられない、変わらない、私はもう何もできない。

考えても、理想も無駄。

頭の中がそんな言葉でいっぱいだった。

 

月イチのコーチングも難航していた。

コーチが「どうなったらいい？」と何度も聞くが答えられない。

言って何になる？　現実との差で苦しくなるだけ。

現状は話せても理想は全く浮かんでこない。

セッションが成立してないことに気後れし

結局、しばらく休みたい旨を申し出てフェードアウトしてしまった。

 

そして唯一思いついた解決方法は会社を去ること。

 

退職し、やっと自由になったと思ったら

またアレコレと不自由さを感じ始める。

邪魔するものから逃げてきたはずなのに。

私しかいなかった。

ここが足りない、出来ていない、誰かに言われる、このままではダメ！

責め立てているのは私。

つまり、いくら環境を変えても

私自身がこの頭の中を変えない限り、終わらないことに気づいた。

自ら鳥かごに入ったことに気づかず、鳴いているようなものだ。

扉も開いているのに。

 

 

目の前の物事をどうにか変えようとしても

私の不自由な頭の中が現実を創っていた。

そして現われた恐れに加勢しているのも

常に私の頭の中。

 

だったら、頭の中を自由にすればいい。

how-toを躍起に探したり、ルートも計算しない。

振り返れば、大抵の変化はきっかけも辿る道も想定外だ。

 

ただ私は意識を研ぎ澄ませて

私が感じた程遠い望みもどす黒い闇も

制限なく、隅々までそのまま受け取っていく。

自由になった私の頭の中が創る現実。

どうなるか、お楽しみだ。

 

(書き手 ジャスミン)