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仕事も味方

「結論から言って、仕事に正解はありません!」
多くの人にとっての最適解はあるかもしれませんが、絶対的な正解というのは存在しません。
だからこそ、日々の勉強が学生以上に大事になると言えるでしょう。
人から学ぶ・本から学ぶ・旅先で学ぶ…。
手段はどうであれ、学ぶことによって正解に近づくように努力することが大事になっていくのだと思います。
そんな積み重ねることで周りや自分を助けてくれる
「サラリーマン基礎力」といえるような考え方やコツにつながることを独断と偏見で語ります。

「社員エンゲージメントを高めよう」


企業の業績にもつながる

数年前から経営上の課題として、よく聞くようになった「社員エンゲージメント」という言葉。

これは、簡単に言うと「自分が所属する組織と、自分の仕事に熱意をもって、自発的に貢献しようとする社員の意欲」です。

一見すると近い言葉で「社員満足度」がありますが、実は全く別の概念になります。

社員エンゲージメントには、「会社に貢献したい」という想いが根底にあることで、これを高めることは会社の業績に直結します。

ここ数年、日本企業の業績が伸び悩み、様々な課題が指摘される中で、「自社の生産性が低いのは、社員が活き活きと幸せに働いていないからでは?」と気づく経営陣が増え始めたことが社員エンゲージメントという概念に注目が集まっている理由でしょう。

ちなみに多民族国家の欧米などのグローバル企業では、早くから経営に社員エンゲージメントの概念を取り入れているそうです。

何でもかんでも欧米が良いとは限りませんが、この流れは会社員にとってきっといい流れなのだと感じています。


社員エンゲージメントを高めるには?

では、どうすれば社員エンゲージメントを高めることができるのでしょうか?

とある雑誌で日本企業の社員23万人を対象に行った調査結果から、エンゲージメントの高低に影響する因子を解析した結果が載っており、非常に参考になりました。

最も相関が高かったのは「顧客に提供する体験的価値への自信」で、「顧客が満足や感動を得られる製品やサービスを提供している」という自負があるかどうかということです。

簡単にいうと「役に立つ実感」といっていいと思います。

自分自身も会社で働く中で、迷ったことも苦しんだこともありますが、この「誰かの役に立つ実感」を持てていた時は、仕事ができるとかできないとか気にすることなく仕事ができていました。

僕が「仕事ができない」と悩んでいた時は、人事異動で全く異なる仕事をすることになったときでした。

やっていることがいいのか悪いのかも分からず、上司と意見が合わない自分の考えと違うことも部下としてはやるしかなく、誰かの役に立つ実感が持てていませんでした。

当然、社員エンゲージメントは低い状態になり、それが続きメンタル不調へとつながっていきました。

そういった意味では、たった1人でもいいからその人の役に立つこと。そして、それを自分で認めることは社員エンゲージメントを高めることにも繋がるのだと思います。


部下を知る・上司を知る

人はそれぞれ異なっています。

「どうすればモチベーションが上がるか」というスイッチ(きっかけ)も人によって違います。

日本の会社の多くは同質性の高い集団で、やる気を高めるスイッチは共通のように思われていたかもしれません。

営業組織の管理職が「焼肉をおごれば部下はみんなやる気を出す」なんて話は典型的な例です。

部下の立場でも「A課長にはこの仕事の進め方で喜んでもらっていたが、B課長はそうでもないみたいだ」みたいな話もよくあります。

もともと人間は十人十色。モチベーションの源泉が人それぞれ違うのは当たり前。

それを把握するためにコミュニケーションが重要で、日々の観察や情報収集は仕事を円滑にする上で大切になってくると思います。

相手の好きなことや大事なことを知るには、本人とのコミュニケーションが不可欠になります。

ただ、上司と部下との関係性は今ではハラスメントなどもうるさく、そのコミュニケーションの取り方も難しくなっているように感じます。

そして、そこに来てコロナ禍が発生し、リモートワークなど、以前よりも組織内コミュニケーションの更なる希薄化が懸念される状況です。

そんな時だからこそ、自然とゲーム感覚でコミュニケーションが取れるキャリアトランプは上司と部下でやってみるもの面白いなと感じています。

企業さんにそんな研修を紹介するのも、自分たちのためにも世の中のためになるなと思ったりもしています(笑)。

(書き手 枝町旭展)