ブログ
読書も味方
「読書ってホントに面白い!」
読書離れも叫ばれる中、本を読まない方も多くなってきています。
しかし、ビジネスパーソンにとって読書は学びの宝庫であり、日々の仕事の課題を解決するためのヒントや答えが目白押し。
どんなジャンルであっても、読書は仕事において自分を助けてくれるものと信じています。
本は読みだすととても楽しく、まさに至福の時間です。
普段から読書をする方でも、しない方にも、読んできっと楽しめる本を紹介していきます。
「なぜ、倒産寸前の水道屋がタピオカブームを仕掛け、アパレルでも売れたのか?」を読んでみた。
内容紹介
あの日本中を巻き込んだブームは“倒産寸前の水道屋”が仕掛けていた!
日本中が夢中になり、映える店舗が続々オープンした「タピオカミルクティー」ブーム。
タピオカミルクティーを超えて、台湾ブームが日本列島を席巻しました。
そんなブームを仕掛けたのが、実は、倒産寸前の水道会社だったということをご存じですか?
飲食未経験の水道会社が、海外には絶対に出ないと公言していた「春水堂」という台湾の老舗ブランドを3年もの時間をかけて日本に誘致。
日本では流行らないと言われていたアジアンカフェを全国に出店。
みなさんが知るところの「タピオカミルクティー」ブームの端緒となります。
その後、水道会社はアパレル業界に進出。
業界内外から大批判を受けながら、「スーツに見える作業着」を発表。
その機能性が現場で認められ、大手マンション管理会社をはじめ、800社を超える企業が導入。
苦境に立たされているコロナ禍のアパレルにおいて、売上前年比400%を達成。
本書は、水道、飲食、アパレルと、まったくの他業種で成功を収めてきた「令和のヒットメーカー」、待望の初めての著作です。
水道屋さんから「令和のヒットメーカー」へ
タピオカは見た目がちょっと苦手で食わずぎらいなのですが、ブームがあったことは知っています。
またスーツにみえる作業服が話題になっていたことも何かで見たことがあったので知っていました。
しかし、それを仕掛けたといわれているのが水道屋さんとは本書を買って初めて知りました。
最近ではメディアからも令和のヒットメーカーといわれるのが著者。
その半生から仕事論まで独自の視点がとても勉強になりました。波乱万丈な人生にも思えますが、そのときそのときを真剣に、本気で生きてきた方なんだということが読んでいて伝わってきました。
そして、これだけ異分野で成功できることは凄いなと思いつつ、コロナ禍で始まった令和という時代を生き抜くヒントが目白押しと感じます。
量が足りないのか、質が悪いのか
業務の成果は「量×質」。
それはどの業界であっても、どんな職種であっても当てはまるのではと思います。
そして、この話をするとよく「量が大事か、質が大事か」みたいな論も出てきます。
「量質転化」という言葉があり、ざっくりいうと「量が質を鍛える」みたいな言葉で、僕自身もそう考えているのですが、著者は「まず正しいやり方を覚えて質を高める」という至極真っ当なことを勧めています。
そのためにもできる人のマネをすることを推奨しています。
確かに、量は大事ですが、その前提が間違ったやり方ではないこと。もっと言えばよりよりやり方で量をこなすのが最強と思います。
一見、破天荒にみえる著者もこういった基礎的な考えがしっかりしているのが伝わる部分だと思います。
仕事を楽しめる人にもストレスはある
仕事のトラブル、人間関係、借金、満員電車・・・。人生には本当に大変なことが多いです。
程度の差こそあれ全く我慢やストレスがない方はいないでしょうし、端からみるととても楽しそうに見えても、当の本人は実は大きな悩みを抱えているなんてこともざらにあります。
そういった意味では人生生きていくのは簡単ではないなと思いますが、順風満帆ではないからこそ人生は面白いとも言えます。
もちろん苦しみの渦中にいるときにはそう思うことは至難の業。
そこから乗り越えて初めて「あの苦しさがあったからこそ今がある」と思えるもの。
著者の場合はチャレンジで悩みを覆い隠す生き方。
ネガティブな悩みをポジティブな悩みで没頭して包み込むのはストレス対策で実は結構大事なことだなと感じます。
僕もいろいろチャレンジを続けていこうと思わされました!
まとめ
新しく事業の柱がほしい、売れる商品を企画したい、起業のヒントがほしい・・・。
仕事をしていく上で、誰もが切に願っていると思います。
でも、発想が業界に留まってしまう方がほとんどではないでしょうか?
著者の色々なチャレンジは見る人が見ると色々やっていて軸がないと思う方もいるかもしれせんが、むしろ逆で目指すところに向かって直線上ではなく螺旋階段上に進んでいるんだなと感じます。
明日も味方も、悩み相談やキャリアトランプ、研修事業などやっていることが散らかって見えるかもしれませんが、僕の中では軸に沿って進めていたりするので親近感を持って読むことができました。
新型コロナウィルス、相次ぐ災害と先の見えないVUCA時代を乗り切るヒントが詰まった1冊です。
(書き手 枝町旭展)