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読書も味方
「読書ってホントに面白い!」
読書離れも叫ばれる中、本を読まない方も多くなってきています。
しかし、ビジネスパーソンにとって読書は学びの宝庫であり、日々の仕事の課題を解決するためのヒントや答えが目白押し。
どんなジャンルであっても、読書は仕事において自分を助けてくれるものと信じています。
本は読みだすととても楽しく、まさに至福の時間です。
普段から読書をする方でも、しない方にも、読んできっと楽しめる本を紹介していきます。
「ライフピボット」を読んでみた。
内容紹介
「議論で新結合を生み出す」を活動ビジョンに新しい職業とコミュニティを生み出し続けている黒田悠介氏による「人生100年時代の転身術」。
人生が長期化した反面、わたしたちのライフスタイルはむしろ短期化し、かつてのように1つや2つのゴールを目指すような未来は描けなくなりました。
変化の早い激動の時代にあっては、いくつもライフスタイルを転換(ピボット)しながら生きることが当たり前に。
本書では、そのような生き方を「ライフピボット」と命名。いつだって、いくつになっても自分らしい選択をし続けられるような考え方や行動指針を体系化しました。
日々の行動は「三つの蓄積」「三つの行動原理」「六つのアクション」を足場とし、時に偶然を味方につけながら、いつでも何歳でも縦横無尽に未来を描く方法を解説します。
「自分の将来が見えない」「選択肢が多くて決められない」「やりたいことがわからない」という人にはぜひ読んでほしい一冊です。
人生100年時代のキャリア論
ちょっと前までは「人生80年」とか言っていたような気がしますが、いつの間にか「人生100年」が当たり前。むしろ最近では「人生120年」という説も聞こえるくらい。
皆が皆、長生きできるわけではないですが、総じて人生は長期化しています。
今の世の中は、生活するにはお金が必要なのはどの国も同じです。
バブル崩壊、リーマンショック、そして今のコロナショックなどに加え、日本はこれから未曽有の高齢社会と人口減少が組み合わさった非常に難しい時代になります。
定年はどんどん伸びて、年金も現在の制度のままでは貰える金額が増えることは期待できません。
他人に頼るのではなく、働き続けることを大前提にして、どう生きていくかを自分の頭で考えなくてはいけない時代だと僕は思っています。
仕事は他人の役に立つことであり、役に立つことは人としての喜びでもあります。
定年後、仕事がなくなっていきがいを失う高齢者もいると聞きます。
働き方は生き方でもあります。
人生が長期化してくれることをプラスに捉えるためには、若いうちからキャリアについて考えることは極めて重要であると言えます。
まずはやってみよう
では、どんなキャリアを進んでいくのか?
終身雇用も限界を迎え、労働力人口もどんどん減っていく状況の中で、半世紀以上働いていくにはひとつのことでは難しいかもしれません。
しかし、具体的に何をやればというと考えてもなかなか答えは出てきません。
もう「やってみる」しか道はないと思います。
やらなければ、自分に向いているかどうかも、好きかどうかも分かりません。
やってみた結果、自分の意外な特技や好きなものに出会えることだってあります。
もしも合わなかったり、違うなと感じたらそこで切り替えたらいいだけです。
こういった経験はすぐにプラスにはならずとも、動いていく中でどこかで花開くこともあります。
そこがキャリアの難しいところでもあり、面白いところでもあると思います。
贈与の力でキャリアが変わる
働いて給与を貰うのは、等価交換ですから取引のひとつの形です。
取引とは逆で、等価ではない交換を本書では贈与と呼んでいます。
家族を例に考えてみると、親は子に見返りを求めずに育てるという贈与をすることで、関係性を強固にしているとも言えるかもしれません。
それは経済的に自立した後で養育費を請求する親はあまり聞いたことがないことからそう思います。
500円に500円では取引で、500円に対して1万円の価値を提供できれば感動になります。それも贈与のひとつの形。
そこから考えると贈与には人と人・ものと人を繋ぐ力があります。
期待や報酬を超える価値提供をすることで贈与の力は高まります。
そして、それがまわりまわって自分のキャリアに力をくれることだってあるはずです。
まとめ
本書は現代のキャリアにおける成功について考えられた本です。
成功といっても今や様々。
かつては「モーレツ社員」だったり「企業戦士」のように、昇進だったり、沢山稼ぐことが成功だった基準を持つ人は多いかもしれませんが、今はそれ以外の選択肢を選んで生きている方も増えています。
フリーランスにせよ、会社員にしろ、現代のビジネスパーソンはこれまでの延長線上にある働き方では人生100年を乗り切るのが難しいと思っているのは僕だけではないはずです。
本書はそんな人がキャリアを考えるのにヒントが目白押し!
これを手に取ったのもキャリコンの勉強をしてるからこそかななんて思ったのは余談でした。
(書き手 枝町旭展)