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日々是味方

「見方を変えれば味方に変わる!」
日々の生活の何気ないことから学べることは沢山あります。
それは一見ちょっとしたことであっても自分自身のアンテナに引っかかるかどうかではないでしょうか?
 日々生活する中での気づきや思いについて、時に熱く語ります。

幕間弁当。


ここしばらく配信サービスで歌舞伎を観ている。

途中で止めることができたり、

料金が安いメリットもあるが観たという実感が薄い。

 

私にとって「歌舞伎を観た」は

歌舞伎座でお弁当をいただくのも含めて、だからだ。

 

 

初めて歌舞伎座でお弁当を広げたときを忘れない。

歌舞伎ファンの慣れた友人と一緒だったものの

一般的には座席で飲食はタブーだから

恐る恐る周りを見ながらお弁当の包みを取り

「これが幕間弁当か」と静かに感激した。

(幕間とは演目と演目の間の準備・休憩時間)

空いたお弁当のゴミの処理や座席の掃除(満席なら1808席)

会場内の換気など効率を考えたら

座席での食事は廃止されても不思議ではない。

それなのに江戸時代から今日まで続いているのは

食事を含めて歌舞伎だから、と私は勝手に信じている。

 

歌舞伎座に行くようになってしばらくは

向かいの辨松(べんまつ)さんの

“赤飯弁当3番”を買っていた。

当時で創業148年だったから歌舞伎同様、

昔の人と同じ楽しみを味わえる特別感が嬉しかった。

品名の番号が新鮮で

濃いめの味付けのおかずで赤飯が進む。

 

しかしこの後睡魔が襲ってきて

目の前の役者さんに申し訳ないし

ところどころ記憶がないことが続いた。

食後にコーヒーを飲んだり

赤飯を半分残して夜に宿泊先で食べても解決せず

お弁当を変えるしかないと判断した。

(昨春、辨松さんはコロナの影響もあって閉店したが

自分も責任の一端があったのではないかと心が痛んだ。)

 

 

それから歌舞伎に合うお弁当探しが始まった。

座席で食べやすく、

量が少なめだったり調整できるからと

サンドイッチやお稲荷さんにしたこともあったが

華やかさに欠けるし味も想像がつく。

殆ど炭水化物っていうのも気になる。

歌舞伎座近辺で買えるのも条件。

 

私のような客層を捉えたお弁当がたくさんありそうなのに

要望をクリアしたものは

今のところこれしかないから不思議だ。

 

銀座三越地下の亀戸・升本さんの“ミニすみだ川”。

お弁当の注文 | 升本 (masumoto.co.jp)

 

おかずが色々楽しめて

江戸野菜の「亀戸大根」の漬物と

和のおかずにメリハリがつく

美味しい三升漬けのようなものが必ず入っている。

(調べたら「亀辛麹」というらしい)

少なめの炊き込みご飯が月替わり、税込み千円以内。

カンペキ。何の文句もない。

 

 

他の幕間でのおやつのおすすめは

築地・天まめさんの“てんまめ”。

天草を煮るところから本当に手作りしている寒天と

数種類の豆と粒あん・黒蜜のシンプルな「豆かん」だ。

雰囲気も歌舞伎に合う。

天まめ – 築地/甘味処 [食べログ] (tabelog.com)

 

あとは売店の甘酒かな。

ホットもアイスもあるから体調に合わせられるし

てんまめと同じでお腹が膨れないのも良い。

 

 

今は1演目ずつの入れ替え制で

飲食禁止になっているが

復活したらお弁当探しを再開するのも

やっぱり歌舞伎の楽しみのひとつ。

 

くれぐれも「幕間弁当」が消滅しないよう

神様・仏様・コロナ様・関係者様、

どうかどうか宜しくお願いいたします。

 

※写真のお弁当は大阪・松竹座の観劇用。

道頓堀・今井さんの“たまて箱”。

ご飯を3種類から選び、お造りも入るので少し待ちます。

ゆとりを持って行くのがおススメ。

(書き手 ジャスミン)