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日々是味方

「見方を変えれば味方に変わる!」
日々の生活の何気ないことから学べることは沢山あります。
それは一見ちょっとしたことであっても自分自身のアンテナに引っかかるかどうかではないでしょうか?
 日々生活する中での気づきや思いについて、時に熱く語ります。

更年期障害


この1年、コロナよりきつかったことがある。

ちょうど1年前、ある方の講演を聞いている最中に

具合が悪くなった。

 

涼しい風に当たりたい。でも目立ちそうだ。

葛藤しながら最後まで聞き、

フラフラになってトイレに行ったのを覚えている。

 

 

家で横になり直ったと思ったら

翌朝、胸から上がグーッと熱くなり

汗が噴き出て気持ち悪くなる。

這いつくばって体温計を取り、測ったら平熱。

横になって休む。風邪って感じもしない。

それを数回繰り返し、

不安になってネット検索をしたら「更年期障害」と出てきた。

私の症状は“ホットフラッシュ”というらしい。

 

まじ?! そんな年齢?!そうか・・・

誰もが発症するわけでなく

治療方法は漢方かホルモン剤。

完全な治療薬はない、と書いてあった。

不安が一気に押し寄せてくる。

落ち着け、少し様子をみよう。

それから病院に行くか考えよう。

自然に治るかもしれないし。

その日から手帳に“ホットフラッシュ”が起きた時間と

落ち着くまでの所要時間を書くようになった。

起きてから寝るまで多いときは10回。

夜中に暑くて起きるようになり

ひざ下の骨が氷のように冷たい、という症状も増えた。

これも更年期の症状らしい。

 

1か月過ぎても体調は変わらなかった。

 

1日に何度も服を脱いだり、着たり。

外出先で体温調節できるように

服装を考えないといけない。

だんだん出かけることが億劫になってきた。

 

病院で処方された漢方も

自分で探した2種類の漢方も効果なし。

ホルモン剤は癌の確率が高くなるリスクもあるらしく

飲むのが怖くなった。

夜中に暑くて目を覚まし、

生活サイクルも狂い始めている。

 

ネットに「正しい生活のリズムで過ごすこと」とあったけど

そんな当たり前な方法しかないわけ?!

思い通りにならない身体にイライラして

頭がおかしくなりそうだった。

 

 

何人かの友人に話したところ

既に数年前に完治していたという。

私が知らなかったってことは

軽い症状だったの?と聞いたら

子育て・家のことや仕事でそれどころではなかったと。

お母さんが鬱になり、

自分も更年期になるのが怖かったという知人もいた。

私がまだ会社員だったらと想像するとゾッとする。

振り切って仕事に集中できればいいが

支障をきたしていればどうなっていたか。

 

「気にしすぎないほうがいいよ」

「仕方ないよ」「いつかは治るから」

だいたい皆から同じようなことを言われたが

少しでも楽になる方法を知りたい私は

気休めにしか聞こえない。

うち一人がちょっと強い口調で

「汗かいたら拭けばいいし、暑かったら脱げばいい。

もっと自分に優しくしなよ」と言った。

 

あの時こうしていれば・・・と後悔したり

この先を心配して焦らせて

わざわざ不安に陥らせていることに気づいた。

 

身内や友人が同じようになったら?

辛いね、でも何かわかってよかったよ。

現状を否定せず

焦らずに今に集中するように促すだろう。

なぜ自分には同じことができないのか。

 

 

肩の力が抜けたのか

苦痛になっていた服の脱ぎ着や洗濯も

なんとも思わなくなった。

汗拭きシートを買い、

惜しみなく何枚でも使おうと決めた。

出かけるときは普段から持ち歩いている

暖かい飲み物の水筒のほかに

冷たい水を入れた小さな水筒も持つことにした。

眠れない夜はもう会社員じゃないし

寝坊してもいい、徹底的に付き合うぜ、と腹を括った。

 

今は暑くなったり、

冷えを感じることは毎日変わらないが

気持ち悪さはほぼ治まってきている。

(書き手 ジャスミン)