私の味方。

---

そろそろ寝ようか、と思ったら

今日は湯たんぽどうしよう？と自分に聞く。

 

たしか２０代半ばに

風邪で数日休んで出社した日、

風邪気味のときは

湯たんぽを布団に入れて寝たらいいよ、

と先輩に教えてもらったのが使うきっかけ。

 

足もとが温まるとぐっすり眠れるし

疲れがとれるような気がして

風邪に関わらず、常用するようになった。

腹痛のときはお腹に、

ゴツゴツするけど凝った背中にあてたり

冷房で冷える夏も欠かせない。

出張や旅で家を出るときは

湯たんぽの代わりに

「貼るカイロミニ」を滞在日数分、持っていく。

肌寒いなと思ったすぐ使えるように

１枚は持ち歩くバッグに入れ、

残りはスーツケースに。

 

身体を温めると調子が良い。

寒いのを気にしなくていいから

もっと大切な別のことに意識を向けられる。

こんな当たり前ことに気がついたのは

ここ数年のことだ。

 

寒い、と一瞬感じても振り切ってしまう。

大丈夫だよね、と。

寒さだけのことじゃない。

自分へのちょっとした手間を惜しみ、

そんな時間があったら仕事に、周りの人に使うべき。

無意識にそう生きてきた。

 

身体、感情や望みに無意識に蓋をし

「どうすべきか」で動いてきたから

会社を辞めてしばらくは

遊びも食べることも服を買うことも

何が好きで、どうしたいかわからなくて戸惑った。

 

それから本来の自分を理解するために

気分が良いときは何をしていたのか、

どんな環境だったのかを気にするようになった。

 

最初に書いた湯たんぽ・使い捨てカイロを筆頭に

温めるものつながりだと

「コーヒー、アールグレイを飲む」

外出時は水筒に入れてほぼ持ち歩いている。

 

「‟湯の素“を入れたお風呂に入る」

硫黄泉の香りがする液体の入浴剤で

本物の温泉気分になる。

テレビや動画を見ながらの足湯もする。

 

「エッセンシャルオイルを嗅ぐ」

気管に効果があるいう

ユーカリを中心としたブレンドオイルを

ディフィーザーで拡散。

深く呼吸ができる気がする。

マスクに垂らしたり、出張・旅にも携帯。

 

「ストレッチポールで体操」

これに１５分寝て背筋を伸ばすとスッキリ。

 

「ノートにフリクションボールペンで書く」

何があったか、どう思ったか、どうなったらいいか･･･

と自分に質問して書く。

すぐ書けるようにテーブルが定位置。

 

「近所のカフェでホットラテを飲む」

大きな窓ガラスが大事なポイント。

景色を見ながらボーっとする。

 

「YouTubeを聞く」

〇ピアノが中心のジャズのチャンネル。

〇鳥の声・川のせせらぎのリラックス音は

窓を開けられない冬に大活躍。

〇瞑想チャンネルは寝つけない夜に。

 

「裏の大きな公園で過ごす」

小一時間、

てくてく歩くと頭の中が整理されたり、無になれる。

川の前のベンチに座って

鳥の声を聴きながらコーヒーを飲んでボーっとしたり

ノートを書いたり。

私にとってスペシャル･リトリートだ。

 

もちろん美味しいお寿司を食べたり

温泉に泊まるのも気分が良くなるけど

いつでも一人で簡単にできることを書いてみた。

 

先日、友人とこの話をしたら

「公園は人の目を感じるし、

自然は怖いと思うところがあってそわそわしてしまう」と言っていた。

 

公園が嫌いな人がいるんだ、と驚いたけど

心が安定する物事って人それぞれで

本人しかわからないことなんだなぁと思った。

 

今は自分のご機嫌を取る、ということもしている。

モヤモヤした状態を察し

さっき書いた中からからチョイス。

一旦、自分をリラックスさせ再び頭の中を整理する。

 

そうすると昔の癖の「～べき」や不安が消えていき

まぁいいか、と思えたり、

冷静に判断できたり、

考えもしなかった気持ちが降りてきたり。

やってみようか、と勇気が湧いたりする。

 

自分の感情から目を逸らさないことが

こんなに心地よく効率的だったとは。

 

誰がどう思おうが

何を感じてもいい。

何を望んでもいい。

自分に寄り添い安心させて

自分が選び、自分で決める。

 

自分を一番わかっているのは

誰でもなく私で

自分の一番の味方も

誰でもなく私なんだよ。

 

だから私は

自分を一番に大切にしていくよ。

そう昔の自分に伝えたい。

（書き手　ジャスミン）