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読書も味方

「読書ってホントに面白い!」
読書離れも叫ばれる中、本を読まない方も多くなってきています。
しかし、ビジネスパーソンにとって読書は学びの宝庫であり、日々の仕事の課題を解決するためのヒントや答えが目白押し。
どんなジャンルであっても、読書は仕事において自分を助けてくれるものと信じています。
本は読みだすととても楽しく、まさに至福の時間です。
普段から読書をする方でも、しない方にも、読んできっと楽しめる本を紹介していきます。

「下町ロケット~ヤタガラス~」を読んでみた。


内容紹介

大人気シリーズ、待望のシリーズ!
「宇宙から大地」編、ついに激突!!

『下町ロケット ゴースト』に連なる、「宇宙から大地」編、クライマックスへ!

社長・佃航平の閃きにより、トランスミッションの開発に乗り出した佃製作所。果たしてその挑戦はうまくいくのか――。
ベンチャー企業「ギアゴースト」や、ライバル企業「ダイダロス」との“戦い”の行方は――。
帝国重工の財前道生が立ち上げた新たなプロジェクトとは一体――。
そして、実家の危機に直面した番頭・殿村直弘のその後は――。

大きな挫折を経験した者たちの熱き思いとプライドが大激突!
準天頂衛星「ヤタガラス」が導く、壮大な物語の結末や如何に!?
待望の国民的人気シリーズ第4弾!!


熱い仕事小説

先日ご紹介しましたゴースト編と同じく2018年秋のテレビドラマ「下町ロケット2」の原作。物語はいよいよ本作で本当の完結を迎えます。

実際の会社生活はここまでエンターテインメント的なことはないかもしれませんが、大なり小なり近いものはどの職場にもあると思います。

だからこそ、心に響く物語になっているんだと感じます。

本作においても響くいい言葉がちりばめられており、胸が熱くなりました。


プライドと空き缶

大企業内の理屈が蔓延る作中の大手企業・帝国工業の藤間社長が担当役員へ言った一言。

「世の中の流れ、競合の存在、市場のニーズ。そういったものを無視して、簡単にできることしかやらない。自分たちが世の中の中心だと思っている連中に、新規事業ができるはずがない。」

大企業は大企業の理屈があります。

縦の関係だけではなく、横の関係も様々なしがらみがあることも多いかと思います。仕事を進めるためには、内部の調整など企業の理屈・ルールが優先されることも多いかもしれません。

それらはいわゆる大企業病ともいえ、失敗は許されない。故に、簡単にできることしかやらないという構図が出来上がります。

ただ、新規事業は道なき道を行く仕事であり、だからこそ大企業ではなかなか難しいのかもしれないなと感じるセリフでした。


大切なのは意義

前作でも名言が多数の好キャラであり、モノづくりのスペシャリスト・島津はここでも素直な人柄が分かる発言をしてくれました。

「世の中が評価してくれるっていう考え、私は好きだな。その通りだと思う」

ものづくりに必要なのは、技術や効率だけではない。それ以上に大切なのは、意義である。何のためにやるのか。誰のためにやるのか。それが見えない商品は大成しないことが多く、大成したとしてもすぐに底が見えることが多いのではないでしょうか。

ある意味では、それは世の中が評価してくれるということだと思います。

言っていることは極めて当たり前であり、目新しいものではないかもしれません。でも、この一見当たり前を実行することがいかに難しいか。それが仕事の奥深さなのだろうと思います。


まとめ

これまでのシリーズ同様に感動もしますし、沁みる言葉もここで紹介したほかまだまだあります。とにかく面白いから読んでみてと勧めることができる良書です。

特にモノづくりに関わる方には僕以上に心に響くものがあるのではないかと思います。

本作はゴースト編と連なる物語になっていますが、本作だけでも楽しめる作りになっています。

ぜひいろいろな方に読んでほしいですし、本を普段から読まない方も読書を始めるとっかかりにいいのではと思います。

(書き手 枝町旭展)