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読書も味方
「読書ってホントに面白い!」
読書離れも叫ばれる中、本を読まない方も多くなってきています。
しかし、ビジネスパーソンにとって読書は学びの宝庫であり、日々の仕事の課題を解決するためのヒントや答えが目白押し。
どんなジャンルであっても、読書は仕事において自分を助けてくれるものと信じています。
本は読みだすととても楽しく、まさに至福の時間です。
普段から読書をする方でも、しない方にも、読んできっと楽しめる本を紹介していきます。
「言語化力~言葉にできれば人生は変わる」を読んでみた。
内容紹介
何を学べばいいのか、
どこにいけばいいのか、
転職か副業か、独立か成長か、自分をどう活かせばいいのか。
何を頼りにするべきか、
迷っている人も多いだろう。
こんな時代に、自分の道を切り拓くための道具がある。
それは分厚いキャリアガイド本でもなければ、海外の大学で取得するMBAでもない。
仮想通貨も、最先端のAIも、5Gも関係ない。
ぼくやあなたが今まさに使っている「言葉」だ。
誰でも簡単に意識せずに日常的に使っている「言葉」こそが、
あなたの価値を明確にし、あなたの願いを叶え、あなたを成長させるたった一つの、
そして最強の武器だ。
今最も注目を浴びる経営者・クリエイターの三浦氏による
スキルとしての「言葉」の本。
「自分の道を切り拓くための道具」
時代が変わった。というか、現在進行形で変わり続けている。今年はコロナウイルスによって多くの人たちの生活や仕事が変わりました。
特に仕事においては、リモートワークが加速し、東京から満員電車が一時無くなるなど、これまでには想像もつかないことが起こりました。
ある意味、今年は時代が大きく変わる節目。
これから先をみても、5Gの時代になったり、AIが活躍したり・・・。色々な変化は常に起こっていくと思うが、言葉の重要性はきっと変わらない。それどころか、よりその重要性は増すのかもしれない。
そんな時だからこそ、読みたいなと思っていたのが本書でした。
「言葉にする方法」
学校のテストでもない限り、絶対的な回答はありません。だから、基本的には不意に聞かれた質問になんと答えても不正解ではないといえます。
しかし、「うまくこたえられなかった」「咄嗟に思ってもいないことしか言えなかった」など、そんな経験は多くの人がしているのではないかと思います。
瞬時に、うまく言葉が出てくる人は何が違うのでしょうか?
言語化には「段取り」があり、それには大きく分けて下記の4つのプロセスがあるといいます。
スタンスを決める
本質をつかむ
感情を見つめる
言葉を整える
その中でも、重要だなと感じるのは「スタンスを決める」の部分。何も考えたことがないことには、スタンスもあったものではなく、ここは日々の思考が問われるところと思います。
ネットが広がる前は、社会人たるもの朝に新聞を読むのが当然との風潮がありました(今でも?)。
それは新聞から得られる情報を読み取り、自身で思考することで「スタンスが決まる」からこそ重要視されていたのだと思います。
感じたことをどれだけ言葉にできるか
言葉は「道具」でしかないと著者はいいます。そして、言語化は人生を少しでも思い通りにするための「手段」とも。
あるものが好きだとして、それが「直感的に好き」ということでは相手に伝わりません。
もちろん、直感は大切。実は言葉にできることより正解に近いことも現実には多いように思います。
故に、自分自身は直感を重視しているが、言葉にできないことからの逃げの側面もあったりもします。
昔、上司に「言葉が全て」と言われたことがあります。
尊敬する上司の言葉だけにとても印象に残っていることなのですが、どんな仕事であっても変わらない本質を示しているように感じます。
ただ、簡単にできず悩むのが言語化。本書にはそのヒントがちりばめられています。
まとめ
思考の言語化に関するテクニックについて語られている本書ですが、究極的には優先順位や理屈がどうこうを考えるよりも、まずは迷っていないでどんどん言葉にしたほうがいいとも示されています。
「質は量から生まれ、その逆はない」。この言葉に言語化の本質が表れている気がしています。
(書き手 枝町旭展)