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読書も味方
「読書ってホントに面白い!」
読書離れも叫ばれる中、本を読まない方も多くなってきています。
しかし、ビジネスパーソンにとって読書は学びの宝庫であり、日々の仕事の課題を解決するためのヒントや答えが目白押し。
どんなジャンルであっても、読書は仕事において自分を助けてくれるものと信じています。
本は読みだすととても楽しく、まさに至福の時間です。
普段から読書をする方でも、しない方にも、読んできっと楽しめる本を紹介していきます。
「アルルカンと道化師」を読んでみた。
内容紹介
「半沢直樹」シリーズ6年ぶりとなる待望の最新作!
東京中央銀行大阪西支店の融資課長・半沢直樹のもとにとある案件が持ち込まれる。大手IT企業ジャッカルが、業績低迷中の美術系出版社・仙波工藝社を買収したいというのだ。大阪営業本部による強引な買収工作に抵抗する半沢だったが、やがて背後にひそむ秘密の存在に気づく。有名な絵に隠された「謎」を解いたとき、半沢がたどりついた驚愕の真実とは――。
探偵半沢が絵画に込められた謎を解く、江戸川乱歩賞出身の池井戸潤、真骨頂ミステリー!
『半沢直樹1 オレたちバブル入行組』の前日譚となるシリーズ原点にして、「やられたら、倍返し!」
あの突き上げる爽快感とともに、明かされる真実に胸が熱くなる!
炸裂するか、倍返し
2013年7月にTBS系「日曜劇場」で放送されたテレビドラマ「半沢直樹」は最終回で視聴率が42.2%を記録。ちなみに有名な話ですが、この数字は平成の民放テレビドラマ史上第1位。
また、主人公の決め台詞として多用された「倍返しだ!」というフレーズは世間の心をつかみ、メディアでも盛んに引用され流行語にもなりました。
そして、7年の月日を経て、2020年に続編がいよいよ放送されました。ドラマが終盤に差し掛った中、本書が発売されるのもこれまた嬉しい話でした。
私も含めて多くのファンが待ち望んでいたことは最終回の視聴率が32.7%となり、令和においてもナンバーワンの記録となったことからも明らか。
数字だけで見ると、2013年のシーズン1には及びませんでしたが、テレビ離れが叫ばれた中でここまでの視聴率となったのは偉業でしょう。
シリーズ最高傑作!?
本作はこれまでの時系列的にはドラマのシーズン1の前の話です。
ネタばれになるので詳細についてはここでは書けませんが、ドラマの半沢直樹とはまた違った小説の半沢直樹は一気読みしてしまう面白さ。
最後の敵とのバトルの爽快感はまさにスッキリ!中盤あたりで自分が予想した方向とは違った結末で、その巧みなストーリー展開には唸るしかありません。
銀行のことは詳しくないのですが、実際にこんなドロドロしているんですかね?
疑問ではありますが、全てではないにしろ事実も含まれているからこそ面白いのかなとも思います。
誇張されているでしょうが、人とお金が関わるところには様々なことが起こるので、ただのフィクションではないのでしょう。
倍返しもいいけれども
会社で働いていると、組織の理不尽さや嫌なことも経験することは多いでしょう。
半沢ほどではないにしろ、敵もいれば味方もいるでしょう。かといって、なかなか半沢のように正義を貫く・主張することは現実には難しいものです。
だからこそ、ドラマをみて正義が勝つところに視聴者は歓喜するのかなと思います。
やはり正しいものが正しいと認められる世の中であってほしい。そんな願いがあるのかもしれません。
本作は色々な場面で半沢を思う仲間の想いが伝わるシーンがあります。
倍返しでスッキリもいいですが、他人を想う素晴らしさも心がほっこりして良いなと感じました。
まとめ
作品の素晴らしさは保証できるレベル。
余程ひねくれた方でない限りは面白さを感じ、満足いただけること間違いなしといえるでしょう。
これまでのシリーズは映像化されましたが、本作はおそらく難しいでしょう。
キャストは年齢を重ねてしまう以上、同じキャストでは時系列的に不自然になります。
もはや堺雅人さん=半沢直樹が世間が認知している以上、キャストを変更するのも難しい。
となると、やはり本作は小説でしか楽しめない作品となる可能性が高い!
興味が少しでもあればぜひ読んでほしいなと思います!
(書き手 枝町旭展)