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読書も味方

「読書ってホントに面白い!」
読書離れも叫ばれる中、本を読まない方も多くなってきています。
しかし、ビジネスパーソンにとって読書は学びの宝庫であり、日々の仕事の課題を解決するためのヒントや答えが目白押し。
どんなジャンルであっても、読書は仕事において自分を助けてくれるものと信じています。
本は読みだすととても楽しく、まさに至福の時間です。
普段から読書をする方でも、しない方にも、読んできっと楽しめる本を紹介していきます。

「勝てるデザイン」を読んでみた。


内容紹介

本質を見抜いて、そこに遊び心を足してくれるのが、前田さんのデザインだ――佐渡島庸平(編集者/コルク代表)

著者は、F1フェラーリ車体掲載のロゴ制作など第一線で活躍しながら、「ナスの形をした本」「モザイク柄のパンツ」といった、おもしろおかしいプロジェクトを行う人気クリエイティブ集団「前田デザイン室」を率いる、元・任天堂デザイナー。

「Illustrator時短術」「おすすめフォント3選」などデザイナー必見の技術はもちろん、「ダサいデザインはなぜ生まれるのか? 」「プレゼンはラブレター」などデザインを武器にしたいビジネスマン必読の内容が詰まっています。


勝てるデザインとは?

書店でデザインの棚に行ってみると、著名人のデザイン哲学書やデザイン専門出版社がまとめた事例集やハウツー本があります。

 

しかし、悩み苦しんだ時にどうすればよいのかがわかる「中間の本」がないことに気づき、自分が書くべき本があると感じたようです。

 

この部分、非常に共感しました。

 

僕も当サイト「明日も味方」を立ち上げたのは、自分が悩み苦しんだ時に参考になるものに出会えなかったからだからです。

 

本書と比べるのは正直おこがましいのでしょうが、勝手に共感して読み進めてい行きました。

 

ちなみに「勝てるデザイン」の「勝てる」対象は、

・クライアントが勝てる

・ライバルデザイナーに勝てる

・美大コンプレックスに勝てる

というもので、勝つことで自分の心に打ち勝ち、いいデザインをすることで、社内外含め周りの人を笑顔にする。

 

それが「勝てるデザイン」であり、どうすればそれができるのかを本書に考えや技術をちりばめてくれています。


上達が早い人の条件って?

デザインの上達が早い人の条件と聞かれたらあなたはどう答えますか?

 

センス?いやいや、技術でしょうか?

 

答えは単純明快、「素直であること」。

 

普通過ぎて拍子抜けしてしまうかもしれませんが、ほかの仕事と同様にデザインにおいてもセンスや技術以前に素直な人が1番伸びるそうです。

 

多分どんな業界でも、持って生まれたものだけで戦えるなんてことはなくて、多かれ少なかれ現実に揉まれることが必要で、そこから学び前に進んでいくのに1番大事なのが素直さなのだと思います。

 

たぶん読んでいただいているあなたも僕と同じように、この素直さを実践しきれている人はなかなか少ないのではないでしょうか?

 

働いていると、いろいろな感情が邪魔をすることがあり、素直になれないこともしばしば・・・。

 

そういった意味では「素直」という才能ともいえるかもしれませんね!


もがく、勝てるまで

成功体験はもちろん大事です。

 

それとはまた違った視点で、著者は「成長には失敗体験の方が大事」と考えているそうです。

 

著者の失敗体験については本書で紹介されていますが、誰しも失敗体験はあるはずです。

 

こんなはずじゃなかったと、社会に出てから打ちのめされる経験がある方は多いと思います。

 

ただ、そこで現実にぶつかり、時にあきらめることで、次への道が拓かれることだってあります。

 

もがく、という言葉の響きはかっこいいものではありませんが、だれしも自分の置かれて場所でもがいています。

 

そして、それが「勝ち」につながることを本書は伝えてくれているように感じます。


まとめ

昔からデザインができたら・・・のように隣の芝生ではないですが、デザイナーさんには憧れがあります。

 

センスを問われる、恵まれた才能とは程遠いところにいる僕にとっては手が届かないお仕事。

 

それだけに憧れがあるわけですが、本書の「勝てるデザイン」というタイトルに心奪われ、手に取りました。

 

読んでいて思ったのが、才能だけではないなということ。

 

しいて言えば、努力の才能というやつでしょうか・・・。

 

やはりどんな仕事であっても持っているものだけではやっていけないのだなと改めて勉強になりました。

 

(書き手 枝町旭展)