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読書も味方
「読書ってホントに面白い!」
読書離れも叫ばれる中、本を読まない方も多くなってきています。
しかし、ビジネスパーソンにとって読書は学びの宝庫であり、日々の仕事の課題を解決するためのヒントや答えが目白押し。
どんなジャンルであっても、読書は仕事において自分を助けてくれるものと信じています。
本は読みだすととても楽しく、まさに至福の時間です。
普段から読書をする方でも、しない方にも、読んできっと楽しめる本を紹介していきます。
「傾聴の基本」を読んでみた。
内容紹介
「聴く」技術を身につけることであなたの人生は劇的に変わっていく。
普段の私たちは「聞く」ことを意識しないために知らない間に人を傷つけていたり、余計な誤解を与えたりしてしまっていることがあります。
また、大事な場面で「聴く技術」がないばかりに、大切な相手とのコミュニケーションに失敗してしまうこともあるのではないでしょうか。
聞く技術(傾聴術)を生活の中で生かすことができれば、人間関係を良好にし、大切な人との関係をさらに構築でき、信頼も得ることができるはずです。
人とのコミュケーションが欠かせない職場や現場はもちろん、日常生活の中で活かすことができるより実用的かつ具体的な例で、わかりやすくすぐに使える「聴く技術の本」を目指します。
「聞く」と「聴く」の違い
「キャリコンで習う傾聴はいろんな場面で役に立つ」とキャリコン保持者の職場の先輩に言われたとき、正直な思いとしては「人の話を聞くことはできているほうだと思う」というものでした。
話すより、聞く方が好きな僕は、周りからも聞き上手のイメージがあるようで、あまり人の話を聞くことで困ったことがなかった僕としてはやむを得ない感想だったかもしれません。
先輩の言っていたことが腑に落ちたのが実戦形式カウンセリング練習のときでした・・・。
傾聴とは、相手の言葉を聞き、文字通りの意味を理解することではなく、話し手の考えや気持ちを、できるだけ相手の身になって、ひしひしと、ありありと想像しながら一緒に寄り添うこと。
寄り添うというのが大きなポイントで、ここがなかなかに難しい部分です。
言葉にすると簡単に感じるかもしれませんが、これはなかなか高度な技術がいることです。
そして、答えもないことです。
そういう意味では、一生かかっても到達点には至らない、どこまでも上達の余地があるスキルだと思います。
自分を表現したいという欲求
コロナで自粛があって初めて日常の人とのやりとりが大事なことなのだということを痛感した方は多いでしょう。
喫茶店でうるさいくらいにおしゃべりしているおばちゃんたちも、校長先生の話がうんざりするほど長いのも「自分の思いを表現したい」という強い衝動があるからこそ。
上記はオーバーな例としても、もし1日しゃべるなといわれたらとてもしんどくないですか??
多くの方が耐え難い苦痛を感じるはずで、それが「自分を表現したい」衝動の強烈さだと思います。
誰しも気が置ける人には多かれ少なかれ「自分のことを話したい」という欲求はあるもので、早くコロナが落ち着いて気兼ねなく友人たちと集まって飲みに行けるようにならなくては精神衛生上良くないなと改めて感じます。
質問の奥深さ
普段の生活で質問を意識することはなかなかないかもしれません。
聞きたいことであれば聞くし、そうでなければ聞かないものだと思います。
だからこそ、僕はカウンセリングの実戦練習をしたときに、どんな質問をすればよいのかパニックになりました(ちょっと大げさ!?)。
聴き手が上手な質問をすれば、話し手は話しやすくなりますし、ピントが外れた質問は逆に話の流れも悪くします。
もっといえば話し手の話したいことが話されないまま終わる方向になります。
根掘り葉掘りの尋問とも違います。
普段あまり意識をしない質問ですが、話し手の話したいようにという観点での質問は本当に奥深く、実は質問に関する本もたくさん買って勉強中です笑
まとめ
カウンセリングの実戦で、うまくできずにもがいたときにヒントを求めて書店に行って出会ったのが本書。
キャリコンの勉強で傾聴を学ばなければ、この本は読まなかったと思います。
正直、よかったなと思っています。というのも、傾聴の力は人とのコミュニケーション力に役立つスキルだからです。
カウンセラーやコンサルタントだけではなく、営業職はもちろん事務職の方にも役立つ1冊です。
実践練習で「できなかった」からこそ「できるように」なりたくて読んだから本書。
出会いに感謝!
(書き手 枝町旭展)