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読書も味方
「読書ってホントに面白い!」
読書離れも叫ばれる中、本を読まない方も多くなってきています。
しかし、ビジネスパーソンにとって読書は学びの宝庫であり、日々の仕事の課題を解決するためのヒントや答えが目白押し。
どんなジャンルであっても、読書は仕事において自分を助けてくれるものと信じています。
本は読みだすととても楽しく、まさに至福の時間です。
普段から読書をする方でも、しない方にも、読んできっと楽しめる本を紹介していきます。
「高級ビールで日本を変える」を読んでみた。
内容紹介
主に都内のミシュラン星付きの一流料理店のみで扱われている
ラグジュアリービール「ROCOCO Tokyo WHITE」。
このビールは、アメリカのビジネススクール卒業生の若林社長とMBA卒業生で友人のアメリカ人、カナダ人の3人がそれぞれ投資銀行や消費財メーカーなど大企業での“いち会社員”のキャリアを捨てて立ち上げたベンチャーです。
なぜ、高級店で飲むビールが存在しないのだろう?という視点の元、綿密なマーケティングと、実直な営業という当たり前を実践することで、難攻不落ともいえる数多のミシュラン星付き店への納品を、たった3人で成功させた、そのストーリーを若林社長自らが綴っています。“特別な瞬間”を追い求める全ての人に読んでいただきたい、新しいビジネス書となる一冊です。
ファインダイニングでしか飲めない高級ビール
ファインダイニングって言葉が普通に出てくる本書。
僕にはなじみのない言葉で最初は?でしたが文脈から高級な飲食店のことだろうと察しながら読み進めました。
ネットで調べたところ、やはり「富裕層向けの高級レストラン」とのこと。
そんなファインダイニングでしか飲めない高級ビールが本書の主役「ロココビール」。
清らかな富士山の伏流水を使用し、フルーティーな香りとシルクのような繊細な味わいが特徴で、白ワインのグラスに注いで飲む、日本で初めてのラグジュアリービール。
苦みが控えめなことから従来のビールでは合わせることが難しかった繊細な懐石料理や、味の構成が複雑なフレンチと相性もよく、著名なシェフやソムリエたちからもその贅沢なおいしさが認められ、現在は日本全国のミシュラン星付きの多くのレストランなどで取り扱われているそうです。
広告よりもSNS
そんなロココビールの販売は、SNSなどのソーシャルメディアをうまく活用して商品の認知度を上げることを主軸にしたものでした。
そのため、大手広告代理店に相談するよりも、連絡を密に取りながらひとりずつファンを増やしていけるような、ブランドを一緒に育て行けるようなPR会社さんと一緒にやっていくというもの。
SNSが元気な今の時代だからこそのブランディング・PR戦略だと思います。
大手のような資金力がなくても、今の時代ならではの方法を用いることで戦えるというのは多くの中小企業にも夢のある話だと思います。
明日も味方ももっと多くの困っている方に知っていただけるようにと思っていますが、何分資金があるわけではないのでロココビールの広告戦略はきっと参考になる部分があると思いました。
会話でなくても思いを伝える
ロココビールの創業メンバーは3人。うち2人は日本人ではありません。
思い出に残る営業エピソードとして紹介されていたのが、日本語のできないキースさんの飛び込み営業の話でした。
大阪のある有名三ツ星レストランをたった一人で訪れたキースさん。普段は社長である著者も同行するそうですが、この日は単独で臨んだそうです。
片言の日本語と身振り手振り、あとは英語だけで名刺交換をし、試飲をしてもらったうえで契約を勝ち取ったのです。
電話でキースさんから報告を受けた著者がすぐにレストランに連絡をいれたところ、「美味しかったから決めた」との一言。
会話はほとんど通じなかったようですが、思いはしっかり伝わっていたとのこと。
レストランの方も粋だなと感じます。
言葉はコミュニケーションをとる手段としてとても重要。それは間違いありません。
ただ、思いを伝えるのはそれ以上に熱意とかそういうものだと信じている口下手な僕にとってほっこりするエピソードでした!
まとめ
本書を読むまでロココビールについては全く知りませんでした。
そりゃそうです。
高級なお店にしか置いてないものを、庶民派のお店にしか行かない僕が知る由もありません。
本書はそんな高級ビールが世に出るまでのことが、書いてるのはその通りなのですが
これから起業する方や会社の新規事業を担当される方にお勧めです。
軽いサクセスストーリーではなく、起業にあたっての内容が具体的で読み応えがあると思います。
読んでいると、正直飲んでみたいという気にさせられます。
北海道でどこか飲めるところはとネットサーフィンしましたが、見当たらず・・・。
ただ、ネットでは買うことができそうでぜひ機会を作って購入したいと思います。
(書き手 枝町旭展)