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読書も味方
「読書ってホントに面白い!」
読書離れも叫ばれる中、本を読まない方も多くなってきています。
しかし、ビジネスパーソンにとって読書は学びの宝庫であり、日々の仕事の課題を解決するためのヒントや答えが目白押し。
どんなジャンルであっても、読書は仕事において自分を助けてくれるものと信じています。
本は読みだすととても楽しく、まさに至福の時間です。
普段から読書をする方でも、しない方にも、読んできっと楽しめる本を紹介していきます。
「人脈なんでクソだ。~変化の時代の生存戦略~」を読んでみた。
内容紹介
博報堂のホープと言われた著者が33歳の若さで退職し、株式会社GOを立ち上げて絶好調だ。
いきなり少年ジャンプやAKB48、ONE OK ROCKのような大型案件を手掛け、SNSで過激な発言をしてバズり、若手ビジネスマンに熱狂的に支持されている。
3人からスタートしたGOは、ゴールドマンサックス、電通、アサツー、三井物産などから次々人が集まり、またたくまに30人のエリート集団になった。
年功序列型の巨大企業が次々と衰退し、IT業界などから若手起業家がどんどん誕生する現代を、彼は「大航海時代」と捉え、大企業で鬱憤を貯めている若手ビジネスパーソンに奮起を促す。
広告界の風雲児は、なぜ博報堂を辞めたのか?
彼が考える新しい時代の会社組織とは何か?
これからの時代の働き方、稼ぎ方とは何か?
エッジの効いた熱い言葉で語り下ろす!
「人脈」は地球上でもっとも下品な言葉
僕自身は人脈がない人間なので、あまり気にしたことがないし、考えたこともない。だから、タイトルのようにクソだと思ったことはないです。
ただ、筆者がそう思う理由を聞くとなるほどと思わされるものがあります。
その理由とは、「人脈」は人を損得という一面でしか捉えていない言葉で、人のことを金儲けの道具としかみていないというもの。
多かれ少なかれ、人脈という言葉には、正確には人脈という言葉を多用する人にはそういったものが付きまとう気がします。
「働き方改革」なんてクソだ
働き方改革が叫ばれて久しいが、そもそも働き方改革とはなんなのでしょうか?
現実にはブラック企業と言わざるを得ない会社もあります。しかし、現在の改革は長時間労働を悪と決め、残業に上限を設けるなど、本質からズレたところでちまちましている気がしないでもないです。
筆者は、ブラック企業の本質は労働時間そのものではないと考えているようです。
僕も実体験からそう思います。
本質は、仕事における自主性の喪失にあるのではないか?簡単に言えば「やらされ感」でしょうか。
自分がやりたいと思ったときには夜中まで働くことも時には得るものがあります(もちろん今の時代は許されないのでしょうが・・・)。
早く帰るために雑談や会話のない職場になるくらいなら、ちょっと遅くても自分に裁量があり、周りとちょっとしたコミュニケーションがとれる自由な風土のほうが働きやすいし面白いと僕は感じます。
働き方とは生き方であり、働き方改革は自分自身で始めるものだと思います。というか、国から言われる改革では本来求められる改善できない気もします。
言語化だけが人生のたっとひとつの武器
本書では、iphoneを例に分かりやすく説明してくれている。
iphoneがなぜここまで世界中で普及したかについて、「phone」つまり「電話」と主張したことが大きいというのです。
実際の用途で考えると、電話として使用している時間は少なく、どちらというと小型パソコン。しかし、小型のパソコンとしては使用しやすいとは言えず、きっとここまで広がることはなかったように思います。
そういった意味では、「言葉の力」が今のiphoneを作ったといえなくもないのではないでしょうか。
多分僕がプレゼンをしたとするならば、「これは持ち運びラクチンな小型パソコンです。」電話もできます!」みないな説明になってしまっていただろうと思うとワードセンスをもっと磨きたいなと切に感じます。
まとめ
タイトルが過激であるが、中身は挑戦する人を応援する言葉・ヒントが目白押し。
また、著者とは年齢が近いだけに、持ち出される例に出てくる漫画など絶妙に分かりやすいと感じます。
多分、僕より上の世代には?なこともあるかもしれないが、それはそれとして文章を読めば真意は伝わると思います。
日々思考する上でのいい材料になる本だと思うので、世代問わずに読んでみてほしいと思います。
(書き手 枝町旭展)